ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる国連安全保障理事会の首脳級会合が開かれ、ウクライナのゼレンスキー大統領が国連改革を訴えた。

議場に入ったゼレンスキー大統領は岸田首相と握手を交わした。
「侵略者の手にある拒否権こそが…」
20日に開かれた安保理首脳級会合には、岸田首相やゼレンスキー大統領のほかロシアのラブロフ外相らが出席した。

ウクライナ ゼレンスキー大統領:
侵略者の手にある拒否権こそが、国連を行き詰まりに追い込んでいる。
会合でゼレンスキー大統領は、国連の機能不全を厳しく指摘したうえで「国連総会に拒否権を超える真の権限が与えられるべき」と拒否権の改革を求めたほか、安保理常任理事国の拡大などを訴えた。
岸田首相「拒否権乱用は認められない」
また、岸田首相はロシアを厳しく非難し、次のように述べた。

岸田首相:
安保理の決定を妨害し信用を失墜させる拒否権を乱用することは、国際社会として認められません。

一方、ロシアのラブロフ外相はウクライナへの侵攻を改めて正当化したうえで「拒否権は国連憲章に記載された正当な手段」と強調した。
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