9日、北海道根室市で4年ぶりに新根室プロレスの試合が行われた。
選手は全員社会人で、2019年に、代表が“がん”を患っていることを公表し、一度解散していた。
新根室プロレスが4年ぶりに復活
プロレスラーの強烈なハイキック。相手をマットに叩きつけ、さらに、アツアツのあんをかけられ、のたうち回る場面も。

9日、北海道根室市の三吉神社で、新根室プロレスの試合が行われた。
2006年の団体旗揚げ以来、神社の祭で試合を行うなど、地元の人たちに愛されてきた。

団体のモットーは「無理しない!ケガしない!明日も仕事!」だ。選手は全員、社会人。

そんなアマチュアのプロレス団体を一躍有名にしたのが、巨大すぎるパンダレスラーだ。
その名も「アンドレザ・ジャイアントパンダ」。

必殺技は、身長3mの高さを生かしたヘッドバットだ。
正統派・悪役・パンダまでが入り乱れ、会場は大興奮に包まれた。

地元の人は「よかったよかった。根室復活興行だから」と笑顔を見せる。
アツすぎる熱気には、ある理由があった。実はこの団体、2019年にサムソン宮本代表が“がん”を患っていることを公表し、一度解散。代表は翌年、この世を去った。

4年ぶりの復活イベントは、団体の未来を託された最年少の選手と、代表の弟による対決がメインのはずだった。
しかし、代表・サムソン宮本の弟・オッサンタイガーは、「練習中に足のほう負傷してしまいまして、無理して、ケガして、仕事も休んでいます」と練習中にケガをしたことを明かした。
オッサンタイガーが高らかに宣言
結局、ピンチヒッターの選手がリングに上がり、熱戦を繰り広げた。

「私たちには何ができるのか…好きなことをやらないと生きている意味はないんだよ!」と、オッサンタイガーは高らかに宣言した。
亡き代表の思いを受け復活した、新根室プロレス。新たなゴングが、今鳴った。
(「イット!」 9月20日放送より)