三谷幸喜劇場“Social distance”版で開幕
三谷幸喜(58)さんの新作舞台「大地」が1日に初日を迎え、東京・渋谷のPARCO劇場で公開フォトコールが行われた。
三谷幸喜:
脚本を考えて書いたのは去年なんですけども、何という先見の明なのかと、我ながら驚いております
今回の舞台は、「Social Distancing Version」と銘打ち、舞台上が密にならないようセットを区切るなど、演出に工夫が施され、客席も636席から半分の318席に減らしている。
独裁政権の収容施設で、「演じる」行為を禁じられた俳優たちを描く作品。
コロナ禍の現状を彷彿させる内容で、俳優への愛をこめて描く、三谷流「俳優論」がテーマとなっている。
出演は、大泉洋(47)さんをはじめ、山本耕史(43)さん、竜星涼(27)さん、栗原英雄さん(54)、藤井隆(48)さん、濱田龍臣(19)さん、小澤雄太(34)さん、まりゑ(34)さん、相島一之(58)さん、浅野和之(66)さん、辻萬長(76)さんと、三谷作品には欠かせないメンバーから注目を集める実力派まで、一筋縄ではいかない個性豊かなキャストが集結。
三谷幸喜「責任感じる!」 俳優への“愛”があふれて…
公開フォトコール終了後、めざましテレビの永尾亜子アナウンサーが、三谷幸喜さん、大泉洋さん、山本耕史さんの3人に個別取材を行った。
永尾亜子アナウンサー:
みなさんの“俳優論”は、この状況を受けて何か変化はありましたか?
三谷幸喜:
…あの!!(大声)
永尾亜子アナウンサー:
はい!!(笑)
大泉洋:
そんなに出さなくても、聞こえますよ(笑)
三谷幸喜:
俳優さんって!(大声)
大泉洋:
聞こえます、聞こえます、大丈夫です
三谷幸喜:
基本的には、仕事を待ってる人たちじゃないですか。僕ら作り手側の方が積極的に今後どんどんやっていかなければ、本当に俳優さんたちは、ただただずっと待ち続けるだけなんだと思うと、すごく責任を感じました
永尾亜子アナウンサー:
あ~…
大声のパフォーマンスからの、意外にも感情のこもった回答に、永尾アナも思わず絶句。
三谷さんはそんな永尾アナを見て…
三谷幸喜:
責任を、感じました(大声)
大泉洋:
聞こえてますよ!?
一同:
あはははは
山本耕史のおうち時間の成果が台本を変えた!?
永尾亜子アナウンサー:
ちなみに、大泉さんはおうちでどう過ごされていましたか?
大泉洋:
私は、役者としてのスキルは何も上がってなくて。ずっと娘の面倒に追われていました。とても幸せな時間だったな、それはそれで。ずっと一緒にいれたんでね
そんな中、山本耕史さんは、おうちである「新しいこと」を始めそうで…
永尾亜子アナウンサー:
新しいことと言いますと?
山本耕史:
ほぼ筋トレですね(笑)
一同:
あはははは
大泉洋:
それは新しいことなんですか?随分と体は良いですけど
三谷幸喜:
ずーっとやってた
山本耕史:
普段やってる人が、もう一回り、二回り大きくするって、至難の業なんですよ!
大泉洋:
なるほどなるほど、これは失礼
山本耕史:
だから、それが今回ちょっと生かせた
三谷幸喜:
そのために、台本にはなかったんですけども、あえて裸のシーンを作りましたもんね
永尾亜子アナウンサー:
追加したんですね
三谷幸喜:
僕は何も言ってないんだけど、突然裸で現れた(笑)
見よ、これがその肉体美!
山本耕史:
スターの役なので、ここで何もやってないのに裸で出てきたら面白いなと思って
大泉洋:
不安がってましたよ、先ほどの場面はずっと裸でいたんでね
大泉洋:
どういうふうにテレビに出てしまうかわからないから。個別取材があって大変良かったと、ホッとしています(笑)
めざましテレビのスタジオでは…
軽部真一アナウンサー:
山本耕史さんの筋肉美、すごい
永島優美アナウンサー:
胸板の厚さが違いますもんね!この腕の感じとかも…
軽部真一アナウンサー:
これぞマッチョ
会場は新装となったPARCO劇場で行われ、主要劇場では初となる観客を入れての上演となった。
通常は複数回行われるカーテンコールも、1回のみということで、終演時には三谷さんの声で、「拍手をしても無駄です。速やかにお帰りください」というアナウンスが流れるという。
舞台は12日から、イープラス「Streaming+」でオンライン配信も予定されている。
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(「めざましテレビ」7月2日放送より)