「KKパーク」と呼ばれる、ミャンマー東部にある中国系犯罪組織の拠点。
日本人を含む1万人以上の外国人が監禁されているこれらの拠点を、ミャンマーの武装勢力が捜索した。
一方、「イット!」はミャンマーの犯罪拠点からかかってきたとみられる詐欺電話の音声を入手した。
犯罪拠点「KKパーク」を封鎖
ミャンマーメディアによると、国境警備隊が「KKパーク」を封鎖したということだ。

KKパークの敷地内で撮影された映像。
社宅のような建物が複数立ち並び住宅街のようだ。

ここに監禁されている多くの外国人が、特殊詐欺などの犯罪行為に無理やり加担させられているとみられている。

タイの市民団体は、KKパーク以外にもある犯罪拠点内に、少なくとも31人の日本人がいるとしている。

関係者によると、KKパークを含めた複数の拠点で行われた捜索で、24日までに約6500人の外国人が解放されたということだ。
しかし、その中に日本人は含まれていないとみられている。
詐欺電話に「ミャンマー」の話を持ち出すと…
こうした中、「イット!」が入手したのは、ミャンマーの犯罪拠点からかかってきたとみられる電話の音声だ。

日本に住む中国人の男性にかかってきたこの電話。
相手は、中国・広州にある銀行の職員だと話す。

電話口:
こちらは広州で銀行ローンの手続きを担当しているものですが、お兄さん、今負債を問わずに組めるローンがありまして検討いただけませんか?
電話を受けた男性は、すぐに詐欺電話だと判断し、ニュースで見たミャンマーの話を持ち出す。

電話を受けた男性:
最近ニュースでミャンマーの方で詐欺が横行しているというのを見ましたよ。あなたも気をつけなさい。誰かが救助に行くらしいです。

電話口:
横行とはどういうことですか?私たちは銀行ですが?
電話口の相手は、あくまで銀行員と言い張る。
電話口の相手が「すごく食いついてきた」
何度も詐欺電話がかかってきているという男性は、今回の電話がミャンマーの犯罪拠点からかけてきた可能性があると推測している。

電話を受けた男性:
(これまで詐欺電話は)意味のない話になったら、すぐ切るようにノルマもあるし、うざったいこと言われたくないから、すぐ切るんです。(今回の電話は)すごく食いついてきたので、もしかしたらそうかなって判断した。
「救助へ向かう」という情報に、電話口の相手から質問も。

電話を受けた男性:
救助に行くそうです。そう聞きました。
電話口:
どこで見たんですか?

電話を受けた男性:
ニュースで見ましたよ。20カ国ほどが救助に向かうらしいです。

電話口:
人を救うの?
電話を受けた男性:
そうそうそう。

電話口:
そんな情報、ネットで見ていないけど…。
“詐欺電話”の相手から続く質問に電話を受けた男性は…

電話を受けた男性:
(関係ないはずの話題に)すごく興味を持って聞いてきて、むしろこっちに質問をするっていうのは今までにはないパターンでした。
(「イット!」2月24日放送より)