令和元年東日本台風でも甚大な被害を受けた福島県いわき市。当時、磐城高校では近くの川が氾濫し、グラウンドが使えなくなるなどの被害が出た。そして、台風13号による大雨で再び練習の場所を失ったラグビー部。集大成ともいえる大会を前に、部員たちは。
またも台風による被害
9月8日から降った雨。磐城高校のグラウンドにも好間川から溢れた水が流れ込んだ。倉庫は押し流されて移動し、水が引いた後は大量の泥が残された。

部室にも浸水 道具が使えなくなる
9月11日の放課後には、ラグビー部などの部員が泥を取り除く作業を行っていた。

磐城高校ラグビー部の高萩康太主将は「部室の半分くらいまでは水位が上がっていました」と当時を振り返る。

ラグビー部の部室は約1.3メートルの高さまで水に浸かり、一部の道具は使えなくなってしまった。

集大成の大会はもうすぐ
花園へ繋がる試合が9月18日に迫るラグビー部。3年生にとっては集大成となる大会だ。

ラグビー部の佐藤芳弘監督は「絶望感はあったが、東日本台風を乗り越えたように負けられないと。これ乗り越えて花園行くことが、うちの使命」と話す。

野球部のスペースを借りて調整
学校側は、グラウンドの土の入れ替えを検討しているが、実行されるまでには時間がかかるため、ラグビー部は野球部のグラウンドの一部を借りて練習を行うことにしている。

高萩康太主将は「大会のことも心配だし、今後どうなるかも分からない状態。前向いていくしかないと思うので、頑張っていきたい」と前を向いた。

(福島テレビ)