男性がクマに襲われケガをしたことを受けて、臨時休園していた福島市のあづま総合運動公園が8月9日から一部のエリアで再開することになった。
男性が襲われた民家園を含むエリアでは、現在も臨時休園の張り紙がされている。本来であれば、夏休みの子どもたちで賑わいのある場所だが、園内には静けさが広がっている。
臨時の閉園から1週間が経った福島市のあづま総合運動公園。8月1日、公園内を散策していた50代の男性がクマに襲われ、左足にケガを負う被害が発生した。これを受けて、福島県は全てのエリアを閉園としていたが、見回りを続けた結果、その後クマの目撃がなかったことなどから、9日から一部のエリアでの再開を決めた。
対象は、野球場や陸上競技場などがある西側のエリアで、クマの被害があった東側のエリアは、草刈りの作業が終わり次第、再開する見通し。
また、相次ぐクマの目撃を受けて、県は8日から市内の十六沼公園体育館など県北エリアの10の施設で、新たにクマ鈴の無料貸し出しを始めた。県北地方振興局県民環境部の佐藤守副部長は「クマ鈴ですとか、ラジオとか音の鳴るものを身に付けて、自分の存在をクマに知らせて近くに人間がいるよっていうことで、被害に遭わないようにしていただきたいということで」と話す。
福島県は9月15日まで「ツキノワグマ出没特別注意報」を発表していて、クマが生息するエリアでの活動に注意を呼びかけている。