8月、北方領土の歯舞群島にある貝殻島灯台の上に、ロシア国旗のような旗が立てられ、9年ぶりに光が点いているのが確認されていた。

FNNの取材に、ロシア地理学会サハリン支部の会員たちが「作業を行った」と認めた。作業を依頼したのはロシア政府とみられ、日本政府が抗議した。

貝殻島灯台で続く異変

北海道東部、根室市の岬から見える、北方領土の歯舞群島にある貝殻島灯台。

灯台をめぐる謎の答えは、ある1枚の写真にあった。

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8月27日の灯台の映像では、大海原にぽつんと建つ灯台に、光が点いていた。

貝殻島灯台が、約9年ぶりに点灯しているのが確認されたのだ。

FNNの取材に、その作業を行ったと認めたのが、ロシア地理学会サハリン支部の会員たちだ。

灯台の改修作業直後、記念に撮影されたと写真に、彼らの姿が映っていた。

8月2日には、灯台の一番上に、ロシアの国旗のようなものを確認した。

この時と比べると、灯台は真っ白になっている。

ロシア地理学会サハリン支部は、こうした作業をボランティアで手伝ったといい、航海の安全性を向上させるため必要だったと答えている。

「なぜ自分で改修しなかったのか」

依頼したのはロシア政府とみられ、日本政府は抗議した。

これに対し、ロシア地理学会サハリン支部は「灯台が日本の領土と考えるなら、なぜ自分で改修しなかったのか」と答えている。

今後、灯台の周辺の海域で、ロシアの船の往来が増える可能性がある。
(「イット!」 9月1日放送より)

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