栃木県日光市の温泉宿のフロントに設置された防犯カメラが、とんでもない映像を捉えていました。

時刻は8月20日午後9時15分頃のこと。宿のフロントに突然現れたのは…。

なんと「クマ」です。

お腹をすかせているのか、鼻息荒く…何かをくわえる姿が。

さらに、別のカメラには…ソファに座り、和むような様子も捉えられていました。

温泉宿にどうやってクマは侵入したのか?
ディレクター「こちらですね 立派な建物ですね」

栃木県日光市、中禅寺湖のほとりにある温泉宿です。
竜頭の滝リバーサイド渓 支配人:
20日の夜9時過ぎですね。網戸にしている所から突き破って入ってきまして。
――ここは玄関ですよね?
玄関を徘徊して動いていたので。

クマは玄関脇にある窓を突き破り温泉宿に侵入。ロビー周辺を徘徊し始めたといいます。
クマは、体長およそ1メートル。
竜頭の滝リバーサイド渓 支配人:
まずは、黒い物体がいるってなって、見慣れないものがいてびっくりしたっていうのが本音で、よく見たら黒いクマだった。

竜頭の滝リバーサイド渓 支配人:
あそこの木の所の真ん中のところががっつりとやられてましたね。

扉を開けようとしたのか、倉庫の扉の一部が破壊されていました。

クマと客があわや遭遇? 徘徊する姿が捉えられる
さらに、驚きだけではすまされないヒヤリとする場面もありました。
防犯カメラが捉えたのは、廊下のソファーに座り、くつろぐようなクマの姿。

その時でした!

奥から宿泊客が出てきたのです。

クマはその場を離れ、事なきを得ましたが…、まさに、クマと宿泊客“ニアミス”。
――危機一髪でしたね?
竜頭の滝リバーサイド渓 支配人:
本当にそうですね。

――客室からお客さんが出て来た?
出てきて、多分扉を開けた音で、(クマが)びっくりして入ってきた場所から、逃げたっていう形だと思うんです。

確かにソファにいたクマは、何かの音に反応し、逃げ出したように見えます。

結局、入ってきた窓から外へ逃げたということです。

温泉宿は、クマが再び侵入しないように、窓に柵を設置するということです。
当時、温泉宿には宿泊客や従業員ら、およそ10人がいましたが、襲われた人はいませんでした。
この温泉宿がある、日光市の周辺では、今年の春先から、クマによる被害が相次いでいるといいます。
竜頭の滝リバーサイド渓 支配人:
ここの冷蔵庫なんですけど、開けられて…、冷凍のフルーツとかを持っていかれた。

――そんな器用なんですね
こっちも器用さにビックリしてます。
周辺では、注意喚起する看板が建てられたり、チラシなどが配布されたりしています。


クマが侵入した温泉宿は、市に被害を報告。
市は、「食べ物の臭いを遮断する対策」をするようお願いしているといいます。

竜頭の滝リバーサイド渓 支配人:
これから秋になって紅葉シーズンで、人も増えてくるので、何か起きてからだと、ここだけの問題ではなくなってしまうので、何かしらの対策を取っていただきたいなと切に思っているので、今、市役所にかけあっている状態ですね。

(めざまし8 8月24日放送)