連日の暑さで「冷たいものが食べたくなる」という人も多いのではないだろうか。秋田市で、この時期にぴったりの冷たいスイーツが楽しめる。夏の定番のかき氷でもアイスクリームでもなく、クリームたっぷりのパンケーキだ。
パンケーキなのに“冷たい”?
秋田市手形の「Souffle Pancake Rocco(スフレパンケーキ ロッコ)」。

厚みがあり、食感はふわふわ、いわゆる「スフレパンケーキ」を求め、多くの人が足を運ぶ。

店を切り盛りするのは、元陸上自衛官の鎌田晴久さん。自衛官を務めていた時は災害現場での活動が中心だったが、各地のカフェをめぐるのが好きで、「自分の店を持ち、多くの人を笑顔にしたい」という思いから、2021年に念願の店をオープンした。

店ではレギュラーメニューに加え、季節の果物やイベントにちなんだ期間限定のフレーバー商品を提供している。

8月の限定メニューは、ごろごろとしたパイナップルにたっぷりのクリームが乗った、見た目には南国のような雰囲気が感じられるパンケーキだ。

Souffle Pancake Rocco・鎌田晴久さん:
夏というとかき氷をイメージする人が多いと思うが、猛暑の続く秋田でも冷たいパンケーキを新しく提供できたらと思い考えた
夏に食べたいスイーツの新たな選択肢となるかもしれない。

佐藤愛純アナウンサー:
いままで食べていたパンケーキの食感と全く違う。じゅわっと溶けてなくなった。クリームのパッションフルーツの香りが鼻から抜けた後にパインの甘みがきて、口の中が南国
“冷たい”を実現した調理方法
パンケーキで“冷たい”を実現した秘密は、調理方法にある。低温で焼いたパンケーキを自家製の卵の液に浸し、一晩寝かせて冷蔵で熟成させた。

Souffle Pancake Rocco・鎌田晴久さん:
最初はふんわり食感で提供したい思いがあり、試行錯誤を重ねたが、そのまま冷蔵してもふんわり食感にすることができず、冷凍してもかちこちにアイスや氷みたいに硬くなってしまうので、そこがすごく悩んだところ。そこから逆の発想で、しっとり食感で提供できないかとさらに試行錯誤を重ねて、自分の納得のいく食感に仕上がったので、これならかき氷にも対抗できるのではないかと思った
「一つの選択肢として楽しんでほしい」
試作を重ねること30回以上。「冷たいパンケーキ」は全国でも珍しい取り組みだという。
鎌田さんはその仕上がりに太鼓判を押す。

Souffle Pancake Rocco・鎌田晴久さん:
ひんやり冷たいパンケーキなので、猛暑続く中で一つの選択肢として楽しんでほしい
(秋田テレビ)