7月8日、新潟・新発田市で、用水路に落ちた子供のニホンカモシカが出られなくなっているのが発見され、1ヶ月以上が経過した。
国の特別天然記念物で捕獲禁止のニホンカモシカだったが、台風で用水路が増水する恐れがあるため、救出作戦を行うことになった。

用水路の中で1ヶ月以上が経過

子供のニホンカモシカが用水路の中で発見されたのは、7月8日。
母親が助けようとするが、子どもは高さ2mの水路を登れない。

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「“助けてくれ”ってことか」
助けを求めるように、母親がカメラの方を見つめている。

母親が用水路に降りてお乳をあげ続けたため、死んでしまうことはなかった。
しかし、この状態で1カ月あまり経過していた。

なぜ、人間が保護できなかったのだろうか。実は、ニホンカモシカは…

国の特別天然記念物で捕獲禁止

新発田市 文化行政課・杉山隆課長補佐:
国の特別天然記念物なので、捕獲は禁止

ニホンカモシカは、傷つけたり死なせたりすると、文化財保護法違反に問われるのだ。
しかし、台風で用水路が増水する恐れがあるため、救出作戦を行うことになった。

14日、水路にスロープが設置された。
しかし、子どものカモシカを誘導しても、近づかない。

15日、スロープの幅を広げて登りやすくしたが、これも失敗した。

そして、3日目の16日、職員たちがカモシカを追い込んだ。

記者リポート:
今、スロープを上がりました。カモシカが初めてスロープを上がりました。少し滑っています。誘導されながらですが、今上がっていきました

スロープを上がる子どものカモシカ
スロープを上がる子どものカモシカ

カモシカは、母親が待つ山の奥へと帰っていった。

(「イット!」 8月17日放送より)

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