ハワイのマウイ島の山火事は、これまでに110人の死亡が確認されたが、現在も1300人以上と連絡が取れていない。こうした中、新たにスペインのカナリア諸島でも山火事が発生し、多くの住民が避難している。
スペイン・カナリア諸島も山火事
アフリカ北西の沖合に位置し“大西洋のハワイ”とも呼ばれるカナリア諸島。その中で最も大きいテネリフェ島は、ビーチリゾートとして人気の島だ。

現地メディアによると、テネリフェ島で8月15日に火災が発生し、現在も燃え広がっていて、
付近の住民らは避難を余儀なくされている。7月には、同じカナリア諸島のラ・パルマ島でも山火事が発生し、少なくとも4000人が避難する事態となった。
一面が焼け焦げ…変わり果てた街
8月8日にはハワイのマウイ島でも山火事が発生し、島の中心街ラハイナが炎に包まれた。ハワイ州当局は、これまでに110人の死亡が確認されたことを明らかにしている。

こうした中、16日朝には規制されていたラハイナへ向かう道路の通行が再開され、FNN取材班は火災後初めてラハイナの街に入った。そこには“焼け野原”と化した光景が広がっていた。街はあたり一面が焼け焦げ、住宅は壁や柱だけが残された状態だった。

ラハイナに住んで15年という日本人の青木花容子さんは、自宅が火災の被害を免れたこともあり、被災者支援センターを訪れ、衣服など物資の寄付を行っていた。するとそこで、青木さんは火災後に連絡がつかなくなっていた職場の同僚と再会。「ずっと連絡が取れなかった。同じ学校で働いてる先生なので良かった」と涙を拭いながら笑顔を見せた。

青木さんは買い出しなどで車を利用するが、窓から見る変わり果てたラハイナの街の様子にショックを隠せなかった。
ラハイナでは、捜索を終えた地域が対象の38%にとどまっていて、今なお1300人以上の安否が確認できていない。
(「イット!」8月17日放送より)