将棋の8大タイトル“全冠制覇”を目指す、藤井聡太七冠。

現在、4連覇がかかる「王位戦」の第4局に臨んでいる。
「八冠制覇」に向けて絶対条件の“王位防衛”
対局は15日午前9時。

挑戦者・佐々木大地七段の先手で始まった。

後手の藤井七冠は、今回も変わらず、お茶を一口飲むルーティンのあと、飛車先の歩を突いた。
先に4勝したほうがタイトルを獲得する「王位戦」。ここまで藤井七冠が3連勝していて、防衛に王手をかけている。

佐賀・嬉野市にある対局会場の老舗旅館では14日夜、前夜祭が開かれ、約150人の将棋ファンが参加。藤井七冠はあいさつで会場を沸かせた。

藤井七冠:
先ほど、お食事とおやつのメニューを見ていたんですけど、お茶だけで飲み物も6~7種類ぐらいあって、どれをいただこうかと長考しておりました。
一手一手、内容の濃い将棋にできればと思います。
一方、佐賀県の隣、長崎・対馬市出身の佐々木七段は、反撃の1勝を誓った。

佐々木七段:
奇遇にも九州で(崖っぷちの)カド番を迎えるという…精一杯がんばりたい。
“勝負メシ”は「角煮」と「刺身」
対局に加え、“勝負メシ”でも熱い戦いが繰り広げられた。

長考の末に藤井七冠が選んだのは、「角煮御膳」。地元ブランドの金星佐賀豚を使用したスタミナメニューだ。

王者の「角煮」に対し、挑戦者は「刺身御膳」を注文。海の幸がたっぷりで、“勝負メシ対決”は肉と魚の真っ向対決となった。
さらに藤井七冠は、“勝負おやつ”でも“佐賀の味”を選んだ。

午前のおやつには、「佐賀まんまるカステラ」と「うれしの茶」で有名な嬉野市の「特選煎茶」を注文。

午後には、濃厚な抹茶の「お濃茶モンブラン」を選び、根っからの“お茶好き”を印象付けた。
注目の対局は、昼食をはさんで、藤井七冠が一手に2時間以上を考える“大長考”に沈む場面もあった。

対局は午後6時過ぎに1日目が終了。藤井七冠が2日目となる明日の初手を紙に記す“封じ手”を行った。
勝敗は、16日夜に決する見通しだ。
(「イット!」8月15日放送より)