夏休みに自然に触れ合う体験をする人も多いと思う。池などで捕まえたザリガニの扱いには、注意が必要。放したり販売したりすると、3年以下の懲役や300万円以下の罰金が科される可能性もあるという。

夏の定番の遊び ザリガニ釣り

福島県福島市の「小鳥の森」では、7月1日から敷地内の池で「ザリガニ釣り」のイベントを始めた。竿を無料で貸し出し、スルメなどのエサを用意すれば誰でも楽しめる。

福島市「小鳥の森」でザリガニ釣り
福島市「小鳥の森」でザリガニ釣り
この記事の画像(8枚)

さっそく夏休み中の子どもたちも、ザリガニ釣りを楽しんでいた。子どもたちは「ここにいっぱいザリガニがいるんだなと思って、また来て捕まえてみたいなと思った」と話す。

夏の遊びの定番 子どもたちも楽しむ
夏の遊びの定番 子どもたちも楽しむ

池に戻さないで!

釣りあげたアメリカザリガニ。キャッチアンドリリースと思いきや…「実はダメなんですよ。6月1日から法律が変わりまして、条件付特定外来生物という風にザリガニは指定されました」と小鳥の森レンジャーの田島仁美さんはいう。

小鳥の森・レンジャーの田島仁美さん 池に戻さないで
小鳥の森・レンジャーの田島仁美さん 池に戻さないで

在来種の生態系に影響

条件付き特定外来生物に指定されたアメリカザリガニ。在来種の生態系などに害を及ぼす可能性があり、家庭ではこれまで通り飼育が出来るが、野外に放したり販売することなどが禁止されている。

条件付き特定外来生物に指定されたアメリカザリガニ
条件付き特定外来生物に指定されたアメリカザリガニ

小鳥の森レンジャーの田島さんは「ザリガニ釣りを通して、外来種の危ないこと、困っていることとか、身近にいる生き物とかを知ってもらえたら」と話す。

遊びながら外来種や生態系について学んでほしい
遊びながら外来種や生態系について学んでほしい

アメリカザリガニさよなら作戦

「さよなら作戦」と銘打ったイベント。釣ったザリガニは小鳥の森で駆除していて、8月末まで協力を呼び掛けている。

8月末まで釣ったザリガニを駆除
8月末まで釣ったザリガニを駆除

小鳥の森の田島さんによると、アメリカザリガニはとにかく繁殖力と生命力が強く、なかなか全面的に駆除するのは難しいという。

全面的な駆除は難しい 放出・販売・購入は禁止
全面的な駆除は難しい 放出・販売・購入は禁止

これまで通り「飼育」は可能だが、「放出」「販売や購入」することは出来ない。3年以下の懲役や300万円以下の罰金が科される可能性があるという。扱いにはご注意を。

(福島テレビ)

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。