真剣な目つきと、なめらかな手さばき。
この記事の画像(16枚)0.1mmの誤差も許されない勝負。
4年ぶりの社内技術コンテストで“すべすべ”競う
衛生陶器の大手・TOTOが4年ぶりに開催した社内コンテスト。
世界9つの国と地域から、29人の「すご腕職人」が、福岡・北九州市の工場に集結した。
競技に使うのは、トイレの水洗タンク。
表面をなめらかで、つややかに仕上げるための薬の吹き付け技術を競う。
コツは、スプレーガンを薬が垂直に当たるように構え、30cmの間隔を保つこと.
記者がチャレンジしてみたが...
小川ひとみ記者:
30cmという距離感をずっと保てなくて、いや難しかったです。
TOTO小倉第1工場・竹下智和さん:
上が一番(スプレーガンの)距離がちょっと近かった分ですね。その分、エアーで(塗装を)波立たしてしまっている。
薬は、0.6mmの厚さで、均一に吹き付けなければならない。
それぞれの工場の技術力とプライドをかけての戦い。
日本の参加者:
ずっとベトナムに負けているので、今年こそは優勝できるようにという感じで頑張りました。
インド工場の参加者:
100%の力を出し切れました。きっといい結果が出ると思います。
なぜそこまで、ツヤツヤ、すべすべを求めるのか? その理由は...。
滑らかな表面は、汚れをつきにくくするためにも欠かせないという。
私たちが当たり前だと思っている清潔は、職人の技術によって守られている。
(「イット!」8月2日放送より)