真剣な目つきと、なめらかな手さばき。

0.1mmの誤差も許されない勝負。

4年ぶりの社内技術コンテストで“すべすべ”競う
衛生陶器の大手・TOTOが4年ぶりに開催した社内コンテスト。

世界9つの国と地域から、29人の「すご腕職人」が、福岡・北九州市の工場に集結した。

競技に使うのは、トイレの水洗タンク。

表面をなめらかで、つややかに仕上げるための薬の吹き付け技術を競う。

コツは、スプレーガンを薬が垂直に当たるように構え、30cmの間隔を保つこと.
記者がチャレンジしてみたが...

小川ひとみ記者:
30cmという距離感をずっと保てなくて、いや難しかったです。

TOTO小倉第1工場・竹下智和さん:
上が一番(スプレーガンの)距離がちょっと近かった分ですね。その分、エアーで(塗装を)波立たしてしまっている。

薬は、0.6mmの厚さで、均一に吹き付けなければならない。

それぞれの工場の技術力とプライドをかけての戦い。

日本の参加者:
ずっとベトナムに負けているので、今年こそは優勝できるようにという感じで頑張りました。

インド工場の参加者:
100%の力を出し切れました。きっといい結果が出ると思います。

なぜそこまで、ツヤツヤ、すべすべを求めるのか? その理由は...。

滑らかな表面は、汚れをつきにくくするためにも欠かせないという。

私たちが当たり前だと思っている清潔は、職人の技術によって守られている。
(「イット!」8月2日放送より)