自民党の女性局長を務める松川るい参院議員は、女性局のフランス研修の際にエッフェル塔の前で撮影した写真が「観光旅行にしか見えない」などと批判を浴びていることについて、1日、「大変軽率だった」と釈明した。
研修は7月下旬、松川氏と今井絵理子議員、地方議員ら38人でフランスを訪問したもので、フランスの国会議員らと少子化対策について意見交換した。松川氏は釈明の中で、「研修自体は有意義だった」とした上で、「SNS上の発信について不適切なものがあった。誤解を与えたことについて反省している」と語った。

以下、松川氏の釈明全文。
記者:
フランスでの視察で観光旅行との批判もあるが、受け止めは?
松川氏:
視察というか研修自体は有意義だったと思うんです。教育省の方からは、3歳からの幼児教育の義務教育化、これまでの経緯や成果についても詳しく伺うことが出来て、大変参考になりましたし、保育施設であるとか少子化対策、そして政治における女性活躍について上院や下院の方とも有意義な意見交換が出来たと思っています。ただ、SNS上の発信について不適切なものがあったというふうに思っておりますし、その点については、誤解を与えたことについて反省しています。

記者:
どういった経緯で写真を載せたのか?
松川氏:
私がちょっと軽率だったんですけど、大阪の地元の方と撮った写真があれしかなかったので、連投の最後にくっつけちゃったんですね。でもあれは本当に迷惑をかけたと思っていますし、大変そこは軽率だったと反省しています。
記者:
削除された理由はコメントの通りか?
松川氏:
そうですね。誤解をされてはいけないと思いましたので、これは本意ではありませんので、削除させていただきました。
記者:
フランスで得た知見をどう還元するか?
松川氏:
ぜひ私自身としては政治家として、政策として実現していきたいというふうに思っています。私は元々3歳から幼児教育は、高等教育までの一部として義務教育化すべきだと個人として考えておりますし、そのフランスの幼児教育っていうのは、数的概念と母国語である国語に非常に力点を置いて、3歳からきちんと教えると。これが経済格差、いろんなご家庭で、また子供さんにとって将来を切り開く上で、格差の是正にも繋がるという結果が、少しずつ見え始めているという話もありましたので、私はそれを活かしていきたいと思います。

記者:
38人という人数で(フランスに)伺われて、一部自費とはいえ多いのではないか?
松川氏:
そこは理由はあるんですけど、もうこれ以上はちょっと、この話を私は長引かせて、研修はすごく有意義なことなので、実際に行って話をするとか体感するということ自体の意義について、これ以上マスコミの報道によって、その疑問を持たせるということは本意ではありませんので、これで終わりにさせていただきます。
記者:
党の方から指示や注意は?
松川氏:
発信の仕方とか、そういったことについては不適切なところがあったということで、注意を受けております。以後、気をつけたいと思います。
記者:
幹事長からか?
松川氏:
小渕組織運動本部長からご注意をいただいておりまして、投稿については以後、気をつけていきたいと思っております。ご迷惑をかけてしまった皆さんには申し訳ないと思っています。