日本維新の会の馬場代表の「共産党は日本からなくなったらいい」との発言に関し、共産党の小池書記局長は31日の会見で、「撤回しろと言い続ける」と強調した。

この問題をめぐっては、馬場代表の発言を受けて、小池氏が「民主主義を否定する暴論」と非難し猛抗議したものの、馬場氏は「共産党は危険な政党」とあらためて批判するなど、舌戦が過熱していた。

小池氏は31日の会見で、馬場氏が発言を撤回しない考えであることについての受け止めを問われ、「撤回してほしい」とあらためて強調した。

そのうえで、新聞の投書欄に「共産党の支持者ではないが、ある政党が、ほかの政党の存在まで否定する権利はなく、思い上がりにしか思えない」という投稿があったことを取り上げ、「市民の良識だと思う」と述べた。

さらに小池氏は、維新に対し抗議文を提出し撤回を申し入れたものの、維新からの回答はないとしたうえで、「政党そのものを否定するという発言は、民主主義の根幹を脅かすものだと思う。撤回しろと言い続ける」と、徹底抗戦の姿勢を強調した。

両者1歩も引かない舌戦の行方は、さらなる長期戦の様相を呈している。

政治部
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