2023年7月26日、長野県に本社を置くアパレルメーカー「フレックスジャパン」が、福島県双葉町中野地区に新たな工房をオープンさせた。東日本大震災から復興への歩みを進める双葉町。その思いに共感し「再生」をキーワードに新たな一歩を踏み出した。
復興に向かう町だからこそ
「ここに来て今日の現実を見るたびに”だからこそ、ここで新しいことをやろう”という意欲って言いますか、そんなものが強く深まります」と話すのは、フレックスジャパンの矢島隆生社長。復興に向かう双葉町の現状を知り、ここでの進出を決めた。

新天地での挑戦は”再生”
フレックスジャパンは、オーダーYシャツの製造を主に行っているが、双葉町の工房では新たな事業を始める。着れなくなった当時の思い出が詰まった衣料品を、ぬいぐるみ用の衣服など別の形に変えるリメイク事業だ。

再生が進む町で衣料品の再生
原発事故からの「再生」が進む双葉町で、衣料品の「再生」を手がける。矢島社長は「ここの町がどんな過去を背負っているかというのはわかっている。この双葉町自体にとってのテーマと、重なるようなところがある気がしている」と語る。

第二の人生 会社と共に復興に関わる
埼玉から移住してきた石川弘子さんは、会社の双葉進出への思いに心を打たれ、工房で働くことを決意した。石川さんは「再生に加わっていくことによって、地域とのつながりを大切にしていくんだなっていう気持ちがわかった。双葉町からもう一回、第二の人生を始めようという気になった」と話し、会社と共に復興を進めていく。

3人でのスタート 雇用創出にも一役
矢島社長は「この工房と共に、双葉町の再生、創生を一緒に見させてもらえればなと思う」と話す。

工房の従業員は3人だが、フレックスジャパンは今後業務を拡大し、町に新たな雇用を生み出すことを目指している。
(福島テレビ)