夏に増える水難事故。もし目の前に溺れている人がいた場合、むやみに助けに行っては自らの命も危険にさらすことになる。場面ごとによって異なる救助法、そして万が一の際の心臓マッサージの方法を知っておくことが重要となる。
場面で異なる救助法
救助の方法は「プール」と「川や海」では異なる。プールの場合は、大人がすぐに溺れている人をプールサイドに救助すること。一方、海や川の場合は助けに行った人が溺れてしまう、「二次被害」につながる恐れもあるので、複数人で役割を分担することが大切。

心臓マッサージの必要も
救出した人が呼びかけなどに反応しない場合は、心臓マッサージを行う必要がある。福島市消防本部の半谷尚政さんに心臓マッサージの方法を教えてもらった。胸骨の下半分を手のひらの硬い部分で押す。この時、しっかり手を合わせて腕を伸ばす。

力の強さは、5~6センチ沈む程度に。1分間に100回から110回のペースで速く行うことがポイントだという。交代できる人がいれば、2分を目安に交代して救急車が到着するまで続けてほしいという。

一般的に心臓が止まってから5分経つと死亡率は100%と言われる。素早い処置が命をつなぐことになる。
(福島テレビ)