オークションサイトやフリマアプリを使うことは一般的になったと思うが、そんな中で今、トレーディングカードのネット売買が盛んになっているという。

この状況を受け、日本郵便はカード類を匿名で簡単に発送できる新たな配送サービス「ゆうパケットポストmini」を19日から始めた。

(出典:日本郵便株式会社)
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このサービスは、スマホアプリと郵便局で販売されている専用封筒を活用。

荷物を送るには、まず利用するオークションやフリマのアプリで配送方法を選択し、専用封筒の二次元コードをスキャン。荷物を入れた封筒から「ご依頼主様控え」を切り取り、最寄りの郵便ポストに投函して、アプリの発送通知を押せば完了だ。

なお、現在利用できるECサイトは、「楽天ラクマ」「ヤフオク!」「PayPayフリマ」となる。

(出典:日本郵便株式会社)
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つまり、出品者と購入者がお互いの住所や氏名を全く知らなくても、荷物のやり取りができる仕組みだ。

ポストに投函できる厚さと重さ2kgまでに対応

封筒の価格は20円(税込)で、サイズは21.6×17.8cm(外寸)、郵便ポストに投函できる厚さ(サイズ)と2kgまでの重さに対応している。配送料金は利用するオークションやフリマのサイトによって異なるが、全国一律で150円~180円(同)。
※投函できる厚みは、オークションやフリマのサイトによると約3cm。

ちなみに、既存の「ゆうパック」「ゆうパケット」「ゆうパケットプラス」でも匿名での配送はできるが、郵便局やローソンで送り状を印刷したり、発送する必要があったという。

(画像はイメージ)
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なお同社では、2020年11月から郵便ポストから発送できる「ゆうパケットポスト」を始めており、今回スタートした「ゆうパケットポストmini」は、さらに小型の商品に特化したサービスとなる。

トレカのほか、口紅やキーホルダーなどの送付も

では今回、なぜカードなどに適したサービスを始めたのだろうか? トレカの他にはどんな物を送るのに適しているのか?日本郵便の担当者に聞いた。


――トレカは既存サービスでも送れたと思うが、なぜ「ゆうパケットポストmini」を始めた?

主にECサイトを通じて、小さいものをより便利に配送するサービスのニーズがあることを把握したため今回の商品開発に至りました。


――トレカの取引需要はどのぐらい増えている?

取引数について日本郵便ではお答えしかねますが、各フリマサイト・オークションサイトから、需要が拡大している旨の情報をいただいています。


――「ゆうパケットポストmini」はトレカ以外にどんな商品の送付に向いている?

CD、DVD、文庫本等の小さい本、口紅、キーホルダー等です。

ゆうパケットポストminiの説明に使われている画像(出典:日本郵便株式会社)
ゆうパケットポストminiの説明に使われている画像(出典:日本郵便株式会社)

――「ゆうパケットポストmini」は手持ちの封筒では発送できない?

専用封筒でのみご利用いただけます。

(画像はイメージ)
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ちなみに、同社によると「ゆうパック」は30万円までの補償があるが、「ゆうパケットポスト mini」は各ECサイトによって異なるとのことだ。

匿名で荷物のやり取りがしやすくなることで、ネットオークションやフリマアプリを新たに始める人も増えるのだろうか。興味がある人は、まずは家の中で売れそうなものを探してもいいかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。