2014年に東北で初めて開催された「東京ガールズコレクション」 福島県郡山市の会場を9000人が埋め尽くした。このとき、東日本大震災からの復興を支援しようと始まったのが「キッズモデル」 2023年も10人のキッズモデルが、元気と笑顔で福島の復興を発信する。
倍率100倍の狭き門
2023年7月1日に行われた、キッズモデルの最終選考会。東京ガールズコレクションのモデルと共に、県の内外のイベントに出演する。過去最多1115人が応募したが合格するのは10人ほどと、倍率が100倍を超える狭き門となった。

小学生10人が合格
2週間後、福島県双葉町にオーディションに合格した小学1年生から6年生までの男女10人が集まった。南相馬市の小学3年生・小原結音くんと奏音くん。2人ともモデルの仕事は初めてだが、明るさなどが評価され双子の兄弟としては初めてキッズモデルに選ばれた。

トップモデルが直接指導
この日は、ウォーキングのレッスンが行われ、福島県いわき市出身のモデル・松井愛莉さんが講師を務めた。松井さんがしきりに教えていたのが「笑顔で楽しく」「お客さんがいることを想像しながら」トップモデルとしての経験を子どもたちに伝える。

結音くんと奏音くんの決めポーズは「腕組み」 松井さんの前でも堂々のポージングを披露した。

人気アーティストとのコラボも
その後も本番をイメージしながら練習を重ねるなか、嬉しいサプライズが待っていた。若者を中心に人気の5人組のダンス・ボーカルグループ「Da-iCE」との共演が決定した。夢の共演に向けて、ダンスの振り付けを2週間で覚え、完成度を高めなければならない。

サッカーとダンスを一生懸命
家でも練習を続ける結音くんと奏音くん。振り付けはまだ完璧ではないが、運動神経が抜群の2人の動きにはキレがある。

それでも2人にとっては、いまは幼稚園から始めたサッカーに夢中。宮城県のチームに所属し、ほとんどの時間をサッカーに使う子どもたちのために、母親の奈津美さんは特別な夏休みにしてほしいとキッズモデルに応募した。

二人なら大舞台でも
息が合うのは、双子ならでは。結音くんは「そんなに緊張しない。ダンスは完璧、全部完璧かも!」と話す。また奏音くんは「お父さんとお母さんが東京に連れて行ってくれて頑張っているから、2人で協力していけるように頑張りたい」を意気込んでいる様子。

母の奈津美さんは「この2人ならしっかりと、たぶんやってくれるんじゃないかなって思っています。しっかりっていうか、絶対になんだかんだ言ってやるね!」と息子たちの成長に期待を寄せた。

福島キッズモデルの10人は、東京・台場で行われているフジテレビのイベント「お台場冒険王2023SUMMER SPLASH!」の7月29日のステージに登場。TGC人気モデルやDa-iCEと共に会場を沸かせた。
(福島テレビ)