”高級魚”サンマ初水揚げ

1匹2万8千円。やはり2023年も高値が続きそうな「サンマ」。

今シーズン初めてとなる秋の味覚・サンマの初競りが8月21日、札幌市で行われ、1kg当たり23万円で競り落された。

高級魚になってしまったサンマは、"庶民の食卓"に戻ってくれるのだろうか?

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各地の初競り 一匹1万7000円、2万8000円も

約1300km東の公海で漁をした小型船1隻が19日、根室市の花咲港に戻り、694kgのサンマを初水揚げした。

「まだはしりでそこまで脂が乗っていないので、刺身で食べてもらえれば」(第55錦隆丸・北見瑛二漁労長)

水揚げが少なかったため、花咲市場の初競りでは1kg当たり14万400円と過去最高を更新。

1匹当たりに換算すると約1万7千円となる驚きの価格。すっかり「高級魚」の仲間入りだ。

根室市から80km離れた厚岸町でも18日、3隻の小型船が、1.2tを水揚げした。

1匹に換算すると2万8000円で、店頭での価格が注目されていた。

不漁続きのサンマを格安で販売 なぜ?

「驚いた。買う側としてはとても嬉しいが、お店の商売は大丈夫なのかと心配になる」(買い物客)

札幌市内の鮮魚店の値札には1匹18円の値段が。

豊漁だったころにもなかったほどの価格で、訪れた客も店の経営を気遣う。

一和鮮魚店・木島和哉代表取締役に聞くと、「売れば売るほど損。やっぱり北海道の魚なので広くみんなに食べてもらうには安く売るのが僕らの仕事なので安くしている」と語る。

かつては連日、トラックから溢れるほど水揚げされていたサンマ。港では期待が寄せられている。

北海道文化放送
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