”二刀流”女性警察官に密着

野球の大谷選手をはじめ”二刀流”で活躍する人が増えてるが、北海道にもいる。警察官とバレーボール選手の二刀流で活躍する警察官に密着した。

郵便局の前で通行人に特殊詐欺の注意を呼びかける一人の女性警察官、3年目の山本萌々果巡査長(25)。札幌市・豊平署の生活安全課に所属。明るい性格で課のムードメーカーだ。

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「街に出て不良行為少年を補導したり、少年の非行防止については小学校や中学校に行って非行防止教室を行っています」(豊平署 山本 萌々果 巡査長)

いまの時期は夏祭りを巡回するなどし、子どもたちを犯罪から守る活動に取り組んでいる山本さん。

子どものころの夢 ”警察官になること”

警察官を目指すきっかけは子どものころにあった。

「私の家の近くの交番に女性警察官がいて、女性でも警察官をやっているのがかっこいいなと思った」(山本 巡査長)

警察官とバレーボール選手 ”二刀流”で活躍

警察官になるという夢を叶えた山本さんは、幼いころの記憶に残るその背中を追い、日々のパトロールに励んでいる。

一方、山本さんにはもう一つの顔がある。日曜日の体育館を訪ねてみると、その姿があった。

山本さんは警察官として活躍する傍ら、札幌を拠点とする女子バレーボールチーム「アルテミス北海道」のミドルブロッカーを務めている。

山本さんは女子バレーボールの名門札幌山の手高校で活躍し、全日本選抜にも選ばれた実力で警察官とバレーボール選手という”二刀流”で活躍しているのだ。

「萌々果は見た目静かな感じだが、内に秘めた闘志があるなと感じていて、しっかりやるべきことをやってくれる選手だと思う」(アルテミス北海道 北村 沙保里さん)

チームは今シーズンより目標としていたVリーグに参戦。リーグ優勝を目指す中で、山本選手は欠かせない存在だ。

「安心感というところです。変なミスをしない。特にスピードという部分ではこだわりを持ってやってほしい」(アルテミス北海道 成田 郁久美 監督)

警察官の仕事にも通じるしっかり者としてチームを支えている山本さんだが、こんな一面も。

「本州で大会があったときに移動時間に、那須高原辺りにトトロのぬいぐるみを作ることができるミュージアムがあると調べていて、ちょっとかわいいなと思いました」(アルテミス北海道 天満谷 美穂さん)

当直明けに練習も「どちらも目標となる存在に」

チームから愛される山本さん。ただ、警察官とバレーボール選手を両立するのは体力的に大変な部分もある。

「当直明けで非番の日に練習に行くとなると、体力的にも大変だなと思うときもあります」(山本 巡査長)

働きながら、スポーツでも一番を目指す。プレーを通じて山本さんは子どもたちに続けることの大切さを伝えたいという。

「このチームは色々な仕事をしながら活動している人たちでチームが作られてるので、今バレーをやってる人たちが目標にしてもらえるようなチームになっていきたいなと思います」(山本 巡査長)

「警察官をやっていることも、バレーをやっていることも両方の職場だったり、チームの人たちの理解があってのことなので、やる以上はどちらも中途半端な気持ちではできないと思うので、どちらも頑張ってみなさんの目標になれるような選手だったり、警察官になれるよう頑張っていきたいと思います」(山本 巡査長)

北海道文化放送
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