熊本・合志市で、約800年前の鎌倉時代から続く竹迫観音祭が開かれた。見どころは3つの山車「ドランジャー」のぶつかり合い。竹迫地区内外から多くの人が集まり、4年ぶりの祭りを楽しんでいた。
鎌倉時代から続くとされる 竹迫観音祭
7月、熊本・合志市の東部にある竹迫地区では、夏祭りの準備が進められていた。

地域の青年部と子どもたちが「ドランジャー」と呼ばれる木製の山車(だし)の飾り付けをした。

竹迫観音祭は、五穀豊穣を願って3つの地区の住民が笛や太鼓を演奏しながら山車で町を練り歩く祭りだ。これまでコロナ禍で中止されていたが、2023年に4年ぶりに開催された。

祭には上町・下町・横町と3つの地域から参加し、下町青年部のメンバーは「4年ぶりで覚えてなくて、前回どんなだったか。皆気合が入っとるです」と話す。
約800年続く祭り 3台の山車が合体
祭りの歴史は約800年。鎌倉時代から続くとされていて、合志市の文化財に指定されている。4年ぶりの祭りということもあり、竹迫地区内外から多くの人が集まった。

付近の住民:
横町と下町と上町(のドランジャー)が合体するんですよ。それが荘厳な感じ。ガチャーっと合体して、ずっと上っていく

幅約4メートル、重さ数百kgのドランジャーを激しくぶつけ合うことで3つの地区が1つになり、観音堂を目指す。
4年ぶりの祭りに「楽しかった」

日も暮れ始め、出店が並ぶ約400メートルの通りを練り歩き、いよいよ最後の階段。ドランジャーが豪快に上った。竹迫地区に笛と太鼓の演奏が4年ぶりに響き渡った。

祭りに来ていた子どもや大人からは、「友達とたくさんの思い出が作れて楽しかった」や「コロナ禍でずっと祭りを控えていたので、祭りも喜んでいるようで良かった」、など、4年ぶりの祭りを喜ぶ声が聞かれた。

竹迫観音祭保存会・蘭野勝之会長:
例年にないほど子どもたちがいっぱいで、祭りも盛り上がって良かった
夏の訪れを告げる祭りは多くの人でにぎわい、地域一帯が活気に包まれた。
(テレビ熊本)