秋篠宮邸をめぐり、次女の佳子さまが、隣の建物で1人暮らしをしていると発表したことについて、宮内庁の西村長官は「情報発信がタイムリーでは無かった」との見方を示した。

佳子さまがお住まいの「分室」(旧御仮寓所)
佳子さまがお住まいの「分室」(旧御仮寓所)
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秋篠宮邸は、老朽化やお代替わりにより、周辺の建物を含めて約30億円で、2022年9月まで改修工事が行われた。その間ご一家は、隣に建てられた仮住まいで生活された。

チャールズ国王の戴冠式に向けて出発する秋篠宮ご夫妻を見送られる佳子さま、悠仁さま(2023年5月 秋篠宮邸)
チャールズ国王の戴冠式に向けて出発する秋篠宮ご夫妻を見送られる佳子さま、悠仁さま(2023年5月 秋篠宮邸)

ご夫妻と長男の悠仁さまは、2023年3月に改修工事を終えた宮邸に入居され、仮住まいだった建物は「分室」として、職員の事務スペースに活用されている。宮内庁は6月30日、佳子さまが引き続き「分室」で、ご家族とは別に生活されていることを明らかにした。

その理由について、ご一家の側近の加地隆治皇嗣職大夫は、宮邸の工事費用を削減するため、工事に着手する前の段階でご家族で相談し、佳子さまと当時皇族だった姉の小室眞子さんの部屋を設けず、工事の終了後も、そのまま仮住まいに住み続けることが決まったと説明した。

また、この時期の公表については、「セキュリティーや私的な事柄なので明らかにしていなかったが、大きな変更のため説明が必要と考えた」と述べるにとどめた。

眞子さん結婚の日の秋篠宮ご夫妻と佳子さま
眞子さん結婚の日の秋篠宮ご夫妻と佳子さま

これを受け、宮内庁の西村泰彦長官は、13日の定例会見で、公表のタイミングについて問われ、「タイムリーでは無かった」「問題になった時になるべく早く発表すべきだった」との見方を示した。

皇室の情報発信のあり方をめぐっては、秋篠宮さまが2022年の記者会見で「正確な情報をタイムリーに出していくことが必要」と発言されている。

引っ越しや生活の状況が正しく説明されていなかった、との指摘に対しては、西村長官は「結果的に違ったことについては反省すべき」と述べた。

社会部
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