秋篠宮邸をめぐり、次女の佳子さまが、隣の建物で1人暮らしをしていると発表したことについて、宮内庁の西村長官は「情報発信がタイムリーでは無かった」との見方を示した。

秋篠宮邸は、老朽化やお代替わりにより、周辺の建物を含めて約30億円で、2022年9月まで改修工事が行われた。その間ご一家は、隣に建てられた仮住まいで生活された。

ご夫妻と長男の悠仁さまは、2023年3月に改修工事を終えた宮邸に入居され、仮住まいだった建物は「分室」として、職員の事務スペースに活用されている。宮内庁は6月30日、佳子さまが引き続き「分室」で、ご家族とは別に生活されていることを明らかにした。
その理由について、ご一家の側近の加地隆治皇嗣職大夫は、宮邸の工事費用を削減するため、工事に着手する前の段階でご家族で相談し、佳子さまと当時皇族だった姉の小室眞子さんの部屋を設けず、工事の終了後も、そのまま仮住まいに住み続けることが決まったと説明した。
また、この時期の公表については、「セキュリティーや私的な事柄なので明らかにしていなかったが、大きな変更のため説明が必要と考えた」と述べるにとどめた。

これを受け、宮内庁の西村泰彦長官は、13日の定例会見で、公表のタイミングについて問われ、「タイムリーでは無かった」「問題になった時になるべく早く発表すべきだった」との見方を示した。
皇室の情報発信のあり方をめぐっては、秋篠宮さまが2022年の記者会見で「正確な情報をタイムリーに出していくことが必要」と発言されている。
引っ越しや生活の状況が正しく説明されていなかった、との指摘に対しては、西村長官は「結果的に違ったことについては反省すべき」と述べた。