7月8日土曜日の朝、埼玉県熊谷市の病院に搬送された60代の女性。
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医師から告げられたのは、「夜の熱中症」でした。
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医師:夜の熱中症の可能性が高いので、これから点滴しますね。脱水になっていても、気が付かないんですよね。
患者(60代):気がつかないんですよね…。
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東京消防庁によると、2022年6月から9月の間、熱中症の症状を訴えた人のうち、約4人に1人、実に23.4%の人が午後6時から午前9時の間に救急搬送されています。
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女性が搬送される前日の7月7日には、熊谷市の最高気温は36.5℃を記録。しかし、夜の気温は24℃から26℃とそこまで暑くはなりませんでした。
なぜ女性は“夜の熱中症”になってしまったのでしょうか?
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医師:エアコンはつけない?だいたい扇風機。扇風機はちゃんと首振るうようになっている?
患者(60代):なっています。ちょっとエアコンだと冷えすぎちゃうので…。
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日中はエアコンをつけて過ごしていたものの、就寝時は冷えるためエアコンを切っていたという女性。
枕元に水を置き、水分補給も自分なりに意識していたといいますが、午前3時ごろに吐き気など熱中症の症状を起こし、病院へ搬送されたといいます。
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埼玉慈恵病院 藤永剛 副院長:
冷房なしで寝てしまって、今は夜気温が下がりませんので、その間に熱中症を起こしてしまったということですね。一番最悪なのは、そのまま家で倒れたとか、誰にも発見されずに、あるいは意識を失って重症になり命に関わるとか。そういう方もいらっしゃいます。
「夜間の熱中症」の原因と対策
夜でも危険がある“熱中症”。
埼玉慈恵病院の藤永副院長によると、「夜間の熱中症」の原因は“昼の暑さ”にあるといいます。
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日中、窓から差した太陽光で壁や天井などが暖められ、熱が蓄積。夜にエアコンを入れても、蓄積された熱で部屋の温度がなかなか下がらないという現象が起きてしまうのです。
![夜に気温が下がっても室内温度はほとんど変化なし](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/8/700mw/img_78d658cdf51d2e19968d2335fc92563f308367.jpg)
慶応義塾大学の伊香賀俊治氏の研究によると、夜に気温が下がっても、断熱材のない鉄筋コンクリートの建物などは、室内の温度にほとんど変化がみられません。
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「夜の熱中症」の対策としては、エアコンや扇風機を使用して室温は25~28℃、湿度は50~60%に調節することが大切です。
また、睡眠中は400~500ccの水分を失うので、就寝時・起床時にコップ1杯の水を飲むなど、適切な水分補給を行いましょう。
(「めざまし8」7月12日放送)