宮崎市の中心部、駅にもほど近い人通りの多い道路から一本入ったところに、その建物はあった。
この記事の画像(14枚)昭和20年代からその姿を残す、廃墟のような商店街「青空ショッピングセンター」。そこにある建物の一部が、7月6日に倒壊したのだ。
営業続ける店主「何日も雨が降り続くと怖い」
今年1月に撮影した映像と比べると、2階部分が窓ごと倒壊し、1階部分のシャッターが押しつぶされた状態。
シャッターは放置されていた自転車に倒れ掛かっていた。
以前、建物が崩れる前に取材をした際、営業を行っていた稲口商店を再び訪ねると、すぐそばにある建物が倒壊した中でも営業を続けていた。
稲口商店 稲口文男さん(80):
やめたらいいんじゃないかって思うけど、何かそこはね。
ひいきにしてくれるお客さんがいるため、危険を承知した上で営業を続けているという。しかし、7月10日も九州各地に大きな被害が出たように、梅雨末期は大雨の危険がある。
倒壊する3日前、宮崎市では186.5ミリの雨が降った。
稲口商店 稲口文男さん(80):
一番の原因は雨だと思います。 雨の怖さは分かってるので。ましてや梅雨みたいに何日も降り続くと怖いですね。
なぜ今も、この状態で放置されているのか。
宮崎市によると、1つの建物に複数の店が入る長屋づくりの商店街のため、所有者不明の土地が多く手がつけられないのだという。
市は「大雨などの危険が予測される場合は、事前に関係部局と連携し、安全確保に努めていく」としている。
(「イット!」7月11日放送)