九州地方に大きな被害をもたらした大雨。一夜明け、朝から復旧作業が行われている。

大分県中津市では山国川が氾濫し、茶色く濁った水が橋に何度も打ちつけていた。また福岡県広川町では大雨の影響で住宅が倒壊するなど、各地で様々な被害が出た。

7月11日、全国的に猛烈な暑さとなった日本列島。被災した地域では厳しい暑さの中、懸命の作業に追われる人の姿が見られた。
水道管破裂、家や道路が崩れ…
町一面が泥水に覆われた福岡県久留米市の田主丸町。重機を使った土砂の撤去作業が急ピッチで進められていた。


被害が大きかった地域では水道が止まったり、水道管が破裂してしまっている場所もある。

また家の前は、流木や石が山積みの状態になっていた。


住人は「とにかく、1人でどうのこうのできるあれじゃないんで…ちょっと今、思案中です」とため息をこぼした。


田主丸中央病院は10日に1階部分が浸水し、足首あたりまで水に浸かった。一夜明け、病院のスタッフは朝から、モップや雑巾で床を掃除していた。

福岡県東峰村では、川沿いを走る道路がえぐり取られるように崩れた。


土砂崩れが発生した山では茶色い山肌がむき出しに。折れた木は道路に突き出すように倒れた状態だ。

大分県日田市では大雨による孤立地区解消のため、流木の撤去や崩れた道路の復旧作業が行われていた。

避難所から戻ってきた女性は、壊れた我が家を目の当たりにして、がく然とした様子だった。

この大雨の影響でこれまでに6人が死亡、3人が行方不明になっている。
(「イット!」7月11日放送)