安倍元首相の一周忌法要に参列した自民党・安倍派の塩谷会長代理は8日、「安倍氏がまいた種の花を咲かせる。それが日本の政治のためという思いで、清和研(安倍派)は意思を固めて前に進まなければならない」と述べた。
塩谷氏は、東京都内で執り行われた安倍氏の一周忌法要に参列後、記者団の取材に応じた。
塩谷氏は、「安倍氏の遺志を継ぎ、しっかり結束をしながら、安倍氏がまいた種を、1つ1つ花を咲かせる。それが日本の政治のためという思いで、清和研(安倍派)は改めて意思を固めて、前に進まなければらない」と述べた。
会長不在が続く安倍派の新体制をめぐっては、「集団指導体制」や「新会長選任」など、意見が分かれていて、安倍氏の一周忌が終わった後に、意見集約に向けた議論を行う方針となっている。
また、塩谷氏は、法要後の食事会「直会(なおらい)」における、出席者の挨拶を以下の通り紹介した。
●森元首相「(安倍氏は)国を思う、美しい国を作ろう、そういった気持ちが強かった」
●麻生元首相「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)をやり遂げたということが、国際的に大きな評価だった」
●菅前首相「安保法制をやるんだといった意気込み、強さを感じて、7年8カ月(の安倍政権)に付いていった」
さらに塩谷氏は、この1年を振り返り、「早い1年だったなという思いだ。偉大な首相が亡くなったことが残念でならないし、悔しい」と思いを述べた上で、「激動する大変な時代の中で、『安倍氏がいたらどうしたかな』ということを考えながら1年が経った」と語った。