新たな交通手段として注目を集める「電動キックボード」。法改正により、さらに手軽な乗り物になったが、懸念されるのが事故の増加だ。電動キックボードの乗り方や交通ルールを広く知ってもらおうと5日、秋田市で試乗会が開かれた。

電動キックボードを体験

試乗会は、石油製品や中古車などを販売する「山二」が開いたもので、秋田市役所の職員など約25人が参加した。

初の電動キックボード 乗り心地は?
初の電動キックボード 乗り心地は?
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参加した人のほとんどが電動キックボードに乗るのは初めて。交通ルールや運転方法を学んだあと、実際に乗り心地を確かめた。

秋田市の職員
秋田市の職員

秋田市の職員:
初めて。いま結構話題になっているので、どんな感じか楽しみです

安定した運転でコースを周回
安定した運転でコースを周回

職員はコースを2周。初めての運転ながらも安定した走りを見せた。

秋田市の職員:
車両と混在したときにどうなるのかな、という不安はありますが、思うよりもスピードが出るなと思います

秋田市まちづくり戦略室 児玉聡参事
秋田市まちづくり戦略室 児玉聡参事

秋田市まちづくり戦略室・児玉聡参事:
慣れると安全になると思うのですが、細心の注意が必要だと考えています。公共交通から降りたあとの二次交通として役に立つのかなと、いろいろな観点から考えられると思います

「山二」では2024年度以降、秋田市内で必要な時に自由に電動キックボードを利用できる「シェアリング」サービスを検討している。

オリックスU-car秋田店・千葉康之店長
オリックスU-car秋田店・千葉康之店長

オリックスU-car秋田店・千葉康之店長:
手軽に乗れるものです。ルールを守っていただければ快適な乗り物だと思いますので、安心安全に乗っていただきたいと思います

電動キックボードを利用した際の1kmあたりの二酸化炭素の排出量は、自動車の約40分の1とされている。手軽な交通手段としてだけでなく、環境保護の面でも注目が集まっている。

法改正の変更点は 高齢の利用者も

法改正による変更点で最も大きい点は、運転免許証がなくても乗れることだ。しかし、16歳以上であること、最高時速が20km以下など条件があるほか、ヘルメットの着用は「努力義務」となる。

電動キックボードを扱う「山二」によると、これまでに販売したのは予約を含め3台だったが、6月から問い合わせが増加。特に60歳以上の人が多いという。

なぜかというと、免許返納後の移動手段や田んぼ・畑への移動での活用を検討している人がいるようだ。こうした動きもあり、担当者は「県内でも普及が進む」と期待を寄せている。

交通手段の選択肢が増えたということで、自分の生活スタイルに合うものを選び、交通ルールを守って安全に楽しみたい。

(秋田テレビ)

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秋田テレビ
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