これは6月27日からフィリピン政府が、約1億3000万円の予算を投じて行った観光キャンペーンに使用されている映像です。


豊かな自然と発展した都市が織りなす幻想的なPR映像ですが、実はいま物議を醸しています。
理由は…「観光客誘致に他国のイメージ映像」!?
疑惑を指摘したのは、フィリピンの政治コメンテーター・サス氏。

フィリピンの政治コメンテーター「サス氏」:
動画を初めて見たとき、違和感を覚えました。とくに最初の棚田のシーンと空港のシーン。フィリピンでは見たことがない光景だったからです。

なんと、動画内にフィリピン以外の国の映像が使われていたのです。

サス氏はSNSに比較動画を投稿し、フィリピンではない国のイメージ映像が紛れていることを示しました。
いったい、どの部分が他の国の映像なのか?
海外メディアからも含めて指摘されたのはこの部分です。
①棚田 インドネシア

②漁師 タイ

③空港 スイス

④バギー アラブ首長国連邦

⑤砂漠空撮 ブラジル


少なくとも5カ国の映像が、約30秒の動画に紛れ込んでいたというのです。
こうした事態にフィリピン政府が反応しました。

フィリピン政府:
これは、広告代理店が準備・制作・公開した映像。独自ではない購入動画サイトの映像が使用されたことに強い怒りと失望を表明する。

広告代理店は、他の国のイメージ映像を使用した事を認め、謝罪する事態となりました。
現在、フィリピン政府は代理店との契約解除手続きを行っているといいます。
(めざまし8 7月6日放送)