高知・佐川町で毎年恒例の「かき氷街道」が人気だ。2023年は朝ドラで話題の「牧野博士」にちなんだかき氷が続々登場している。

花咲く「バイカオウレンのかき氷」

強い日差しが届いた7月4日の高知県の最高気温は、本山町で33.9度と2023年最高を記録した。四万十市江川崎で33.6度、中村で32.8度など、9つの地点で真夏日になった。

川辺世里奈アナウンサー:
佐川町もうだるような暑さです。手元の温度計は30度を超えています。こんな日にはかき氷が食べたくなりますよね。早速、涼みに行ってきます

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佐川町で5年目を迎えた夏の風物詩「さかわかき氷街道」。旧浜口家住宅や集落活動センター加茂の里など7店舗が参加していて、ブルーベリーやトマトなど、地元の食材を使った17種類が楽しめる。

JR佐川駅から徒歩2分の場所にあるのが「紡ぎ工房kichi」。古民家を改装した焼き菓子店だが、6月から9月は期間限定でかき氷を販売している。

飛ぶように売れている新メニューが「バイカオウレンのかき氷」。

川辺世里奈アナウンサー:
とってもかわいらしいですね。花が咲いています

抹茶シロップをかけた、ふわっふわの氷の上に牧野博士が愛したバイカオウレンの花がメレンゲクッキーで再現されている。

川辺世里奈アナウンサー:
ほろ苦くて濃厚な抹茶と甘いメレンゲクッキーがよく合います

高知市から訪れた大学生も舌鼓。

高知市から訪れた大学生:
暑い…夏を感じようっていうことで

高知市から訪れた大学生:
バイカオウレンのクッキーもすごいサクサクしていて、おいしくてかわいくて見た目も本当においしいです

高知市から訪れた大学生:
いろんな店舗を巡ってみたいと思いました

氷の中にはほうじ茶アイスが入っていて、味の変化も楽しめる。

紡ぎ工房kichi 店主・肥本美恵さん:
桜のかき氷やバイカオウレンを楽しむことで、春になったらまた佐川町に来たいなって思ってもらえたらすごくうれしい

台湾の人気スイーツの原料は…

6月にオープンしたばかりの「まきのさんの道の駅・佐川」にもかき氷が登場した。

川辺世里奈アナウンサー:
メニューは植物図鑑ならぬ、“かき氷図鑑”です

キッチンカーでクレープを販売する「coco crepe」は、夏限定でかき氷を提供している。

牧野博士の茶色いジャケットをイメージした「黒糖珠玉のかき氷」は、クレープ生地に地元・吉本乳業の地乳を加えたワッフルをきなこと黒糖蜜をたっぷりかけた氷にトッピングしている。

川辺世里奈アナウンサー:
ワッフルとホイップクリームと一緒にいただきます。香ばしいきなこと濃厚な黒糖蜜がふわっふわのかき氷にしみ込んでいます。佐川の地乳を使ったワッフルの優しい甘みが広がって新感覚の和スイーツです

底には台湾の人気スイーツ、オーギョーチーが入っている。実は、原料は牧野博士が命名したと言われる植物、その名も「オーギョーチー」なのだ。

coco crepe 店長・田中大介さん:
佐川町産の原料を使ったものをどんどん増やしていって、図鑑のように「新しい新種、発見しましたよ」みたいな形で何種類も増やしていけたらと思っています

「coco crepe」は、まきのさんの道の駅のほか、うえまち駅でも販売。営業場所や時間はお店のインスタグラムで更新されている。
佐川町の食と店のアイデアが詰まったオリジナルメニューが味わえる「さかわかき氷街道」は、9月30日まで。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
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