ウクライナのザポリージャ原発に、ロシア軍が爆破などの攻撃を仕掛ける可能性が出ていることについて、松野官房長官は5日の会見で「最も重大な懸念」を表明した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日夜、ビデオ演説で、ロシアが占拠するザポリージャ原発で「原子炉建屋の屋根に、ロシア軍が爆発物のようなものを設置したとの情報がある」と述べた。
これについて、松野長官は「ザポリージャ原発を巡るこうした動向について注視しており、ロシアによる原発の占拠と軍事化に、改めて最も重大な懸念を表明する」と述べた。
また松野長官は、ロシアによる攻撃でウクライナ各地で犠牲者が出ていることについて「深刻に受け止めている」としたうえで、民間人などへの攻撃について改めて「国際法違反で断じて正当化できない」とロシアの姿勢を強く非難した。