岸田首相は5日、北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさんと首相官邸で面会した。

曽我さんは午後2時頃、佐渡市の渡辺市長とともに官邸を訪れ、岸田首相に拉致問題の早期解決を求める要望書を提出した。

その後、曽我さんは、一緒に北朝鮮に拉致され、今も消息がわからない母親のミヨシさんが91歳であることに触れ「自分のことができなくなる、生きているのが精いっぱいだと思う」と述べた。

現職の首相と曽我さんの面会は、2018年7月以来5年ぶり。
現職の首相と曽我さんの面会は、2018年7月以来5年ぶり。
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その上で、「拉致問題を一日でも早く解決するため、金正恩総書記とのトップ会談を、一日も早く実現し、家族と会いたがっている全員を取り戻してもらいたい」と岸田首相に求めた。

岸田首相は、問題解決に向け「あらゆる障害を乗り越え、自ら決断をしなければならない。日朝首脳会談を早急に開催するべく、私直轄のハイレベルでの協議を行っていきたい」と決意を述べた。

現職の首相と曽我さんの面会は、2018年7月の安倍首相(当時)以来、5年ぶり。

政治部
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