高い攻撃力と強い毒性を持つスズメバチ。
大きなものだと毒針は7ミリほどに成長することもあり、刺されれば最悪の場合、死に至る危険性もある。
現在、このスズメバチの巣の駆除依頼が例年に比べて増えていて、早くもピーク時に並ぶ忙しさになっているという。
スズメバチハンターの総武ハチ駆除サポート・林節代表にその原因を聞いた。
約25センチの巣には幼虫も
今回駆除に向かったのは、埼玉県吉見町の一軒家にできたスズメバチの巣。
防護服で全身を覆った林さんは、手際良く巣に網をかけ、殺虫剤を噴射。わずか2分で巣は撤去された。

ーー防護服は2重に着る?
ハチが暴れるのでインナーを着て厚みを増して、その上にもう一枚着るので暑いです。
相当キツイです。
普通の外気とは全く違ってサウナに入っている感じです。

ーー駆除した巣は?
今回の巣は4段の層があり、もしかすると先端に小さい5段目もあったかもしれませんが、この時期にしては大きいです。
この時期よく見るのは、だいたい15~20センチいかないぐらいの巣が多いですが、これは25センチほどあるように見えます。
幼虫もすでにいて、膨らんでいるのはマユですが、成長も早いです。
活動開始の早さは暑さが影響
ーースズメバチの巣作りは通常いつ頃?
スズメバチは、巣作りの活動を5月中旬ぐらいから始めますが、今回見つかった大きさになるのは、例年だとだいたい7月中旬が多いです。
よって、この時期にこの大きさはちょっと早いと感じます。

ハチの活動が活発になる要因として、気温が関係しています。
気温が高くなってくるとハチも元気になってくるので、今年の暑さが影響していると思われます。

ーー例年より活動開始が早い?
例年より早い感じが肌感覚であります。
大体7月中旬ぐらいから駆除依頼が増えて忙しくなってきますが、今年はちょっと前倒しで、もうすでに忙しくなっています。
7月の忙しい日だと一日に5~8件、駆除に回りますが、今年は6月の時点ですでにその状況になっています。

ーー去年の6月はどのような状況だった?
去年6月の駆除件数は、平均すると1日3件くらいかなと思います。今年はそれに比べてもっとバタバタしています。
これからもっと忙しくなると思いますが、すでにピークに差し掛かっている感じもあります。