FNNは、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の幹部らが集まって行った会の音声を入手。この中で、教団のトップである韓鶴子総裁とみられる人物が、岸田首相らへの批判を展開していることが分かった。
「家庭連合を追い詰めている」首相を呼び捨てに
音声が収録されたのは6月28日、教団の“聖地”とされる韓国の清平。
この記事の画像(13枚)この日、韓鶴子総裁は、日本の幹部も含めた約1200人の幹部らに対して演説を行ったという。
韓鶴子総裁とみられる音声:
1943年、韓半島で独生女(救世主=韓総裁)が誕生しました。分かっているのは、日本は第2次世界大戦の戦犯国だということ。犯罪の国なのよ。ならば賠償すべきでしょ、被害を与えた国に。
そして、日本政府が教団に対し、6度にわたって質問権を行使していることを念頭にこう批判した。
韓鶴子総裁とみられる音声:
今の日本の政治家たちは、我々に対して何たる仕打ちなの。家庭連合を追い詰めているじゃない。私を救世主だと理解できない罪は許さないと言ったのに。その道に向かっている日本の政治はどうなると思う?滅びるしかないわよね!あなた(信徒)たちの運動は国を生かす道だ!
信者:
万歳!!
この攻撃に、会場には幹部らの歓声と拍手が響いた。音声はさらにこう続く。
韓鶴子総裁とみられる音声:
政治家たち、岸田をここに呼びつけて、教育を受けさせなさい!分かっているわね!
岸田首相を「岸田」と呼び捨てにした上で、幹部らへ韓国に呼びつけるよう命令したのだ。
今回の発言について、教団側は「韓国で行われたことで、日本の家庭連合の広報で詳細については把握してない」などとしている。
(「イット!」6月29日放送)