ボクシングの試合で“替え玉疑惑”が発覚か――。
タレントのボビー・オロゴンさんの息子の試合などをめぐり、対戦相手が別人だった疑いが浮上し、JBC(日本ボクシングコミッション)が調査に乗り出す事態となった。

ライセンスなしの“替え玉”2人出場か
替え玉疑惑が浮上しているのは、北海道・札幌市で5月に行われた試合に出場した選手2人だ。

日本フェザー級1位のリドワン・オイコラ選手(26)と対戦したのは、「サミュエル・モセス」とされるナイジェリア人の選手だ。プロボクサーとのことだが、写真を見るとパンチが全く届いていないことがわかる。

結局、モセス選手を名乗る選手は、1ラウンドであっけなくKO負けした。この人物がボクシングライセンスのない替え玉ではないかと指摘されている。

さらに、この日行われた別の試合に出場した「カジーム・ラワル」とされる選手も、替え玉が疑われている。この選手もナイジェリア人ボクサーを自称しているが、プロボクサーとは思えないフォームでパンチを繰り出し、相手に余裕の表情で見切られていた。そして、やはり1ラウンドでKO負けした。

この試合の勝者は、ジェイジェイ・オロゴン選手。父親はナイジェリア出身のタレントのボビー・オロゴンさんだ。
果たして敗れた2選手は本当に替え玉だったのか?
JBCが事実関係調査中
試合を主催したのは、ジェイジェイ・オロゴン選手らが所属する沖縄の「平仲ボクシングスクールジム」。会長を務めるのは元世界王者の平仲氏だ。

28日、取材班がジムを訪れてみたが、平仲代表は不在でスタッフも詳細はわからないため取材は受けられないとのことだった。

一方、JBCは事実関係などを現在調査中で、30日に実行委員会を開き、平仲会長など関係者から事実関係や経緯について説明を求める予定にしている。
(「イット!」6月28日放送より)
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