京都市で酒気帯びの24歳男がポルシェでバスに衝突した。神奈川・横須賀市でも、飲酒運転のベンツが暴走し車2台とバスに激突、8人がけがをした。事故後にその場を離れた助手席の男性が出頭し「パニックになった」などと説明しているという。

飲酒運転のポルシェがバスと正面衝突

赤い高級外車がバスと正面衝突している。メーカーはポルシェだ。6日午前11時前、京都市・上京区で起きた事故の現場だ。

バスに衝突するポルシェ
バスに衝突するポルシェ
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車は停留所に止まっていたバスに突っ込み、バスの乗客1人が負傷した。

突っ込んだ車を運転していた市原涼太郎容疑者(24)からは基準値を超えるアルコールが検出され、酒気帯び運転などの現行犯で逮捕された。

酒気帯び運転による事故は、5日も神奈川・横須賀市でも起きたばかり。

8人がケガをしたこの暴走事故では、発生直後に助手席から降りた男性がそのまま立ち去っていたが、5日夜警察に出頭し当時の状況を説明していることが分かった。

取材班:
事故のあった現場です。あちらの車は前方が大きく潰れてしまっています。また後ろにはレッカーされている事故車両も確認できます。

事故が起きた商店街の防犯カメラ映像を見ると、画面奥から来た白い車が横断する歩行者を無視して猛スピードで突っ込んでくる。

白い車は横断歩道の歩行者をギリギリですり抜け、この後2台の車に接触。

最後に停車中のバスに突っ込んだ。現場近くにいた人は、激しい衝突音がしたと話す。

現場近くにいた人:
爆発音みたいな音が鳴ったので(事故に)気づいて。車が当たった音よりも爆発音に近いバンという感じの音。

事故直後の信じられない行動

事故直後、白い車の運転席から出てきたのが大阪市に住む野中雅仁容疑者(31)。

呼気から基準値の約3倍ものアルコールが検出されたため、酒気帯び運転で現行犯逮捕された。

現場で野中容疑者の様子を見ていた人は、こう話す。

野中容疑者を見た人:
暴言とかは吐いていなかったけど、行動としては散らばっていた物を蹴っ飛ばしていた。

映像では運転席から出てきた野中容疑者が破損した車の部品らしき物を蹴り飛ばしていて、様子を見に来た人が後ずさりしていた。

野中容疑者はその後、車の周りをうろつき運転席やトランクなどの状況を確認していた。

立ち去った同乗者は飲酒運転を知った上か

事故直後、この車の助手席から出てきたのは横浜市に住む20代の男性。

左手に黒いカバンを持って降りた男性は、道路脇のチェーンをまたいで歩道へ入った。少しふらついているが、そのまま歩いて立ち去った。

同乗していた男性は、夜になって横浜市内の警察署に出頭した。その際「パニックになったので現場から離れた」などと説明したという。

警察によると、この男性は野中容疑者が飲酒運転をしている事を知った上で車に乗っていた可能性があると言うことで、警察は野中容疑者が飲酒した上で運転した経緯を詳しく調べている。
(「イット!」5月6日放送より)

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