ロシアの民間軍事会社ワグネルが一時、武装反乱を起こし、交通に制限がかかっていたモスクワに発令されていた市内の対テロ対策の制限が解除された。モスクワ市長が発表した。
モスクワは、26日の月曜日は「ワグネル」の反乱の影響で、急きょ休日となり、市内の車や人通りは、まばらとなった。

ワグネルのトップ、プリゴジン氏が進軍を止めた24日から一夜明けても、国営テレビではプリゴジン氏の話題はほぼ扱われず、26日になっても、反乱がなかったかのようにスポーツイベントなどが繰り返し放送された。
プーチン大統領が、隣国ベラルーシの盟友ルカシェンコ大統領の仲介という異例の対処でワグネルのモスクワ入りを食い止めたことや、ワグネルが首都まで200キロ地点に迫ったことで、大統領の弱さが露呈した形となっている。
ロシア国民には「プーチン大統領は何もできなかった」と受け止められていて、今後、求心力が低下する可能性もある。