仙台市の仙台大観音が、建立から30年以上が経ち、初めての修復工事が行われている。

仙台市にそびえ立つ、通称・仙台大観音。約7km離れた情報カメラで見ても、圧倒的な存在感がある。

高さは100m。観音像としては、日本一だ。

1991年の建立から30年以上が経ち、初めての修復工事が行われている。その方法は…。

修復工事の作業員:
気持ちいい!

観音様の頭からロープ1本でぶら下がる、日本で唯一の技術、“クライミング工法”だ。

足場を組む必要がないので、工事の期間や費用を圧縮することができるという。

とはいえ、作業現場は地上100m。観光客も固唾を飲んで見守る。

大観音を近くで見ると、汚れやひび割れがある。

工事では、こうした部分に樹脂が入ったセメントを塗り込んでいく。
「構造物の中ではたぶん一番難しい」
熟練の職人にとっても、作業は一苦労のようだ。

クライミング・ワークス 水野淳一社長:
構造物の中では、観音様は、たぶん一番難しい。形が複雑なので裏に入り込んだり、手の裏が特に難しい。

最終的に白く塗り直す計画で、順調に進めば、年内にも真っ白に輝く観音様の姿を拝めるということだ。
(「イット!」 6月22日放送より)