世界中から多くの人が訪れる、京都を代表する観光スポットの一つ、南禅寺。“写真映えスポット”としても人気のこの寺で今、参拝者を狙ったトラブルが起きていることが分かった。

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南禅寺によると、カメラを提げた男性が女性の参拝者らに近づき、こう声をかけたという。

「写真を撮ってあげる」

これを受け、女性らは男性にスマートフォンを渡し、写真を撮ってもらう。

すると男性は、自分のカメラでも女性らを勝手に撮影し、撮影料として500円から1000円を支払うように求めてきたため、女性らは支払ったという。

声かけしているのは30代の日本人男性か

敷地内で許可なく行われているこの行為。関係者によると、6月だけで2件確認されているという。

Q.声をかけている人物の特徴は?
南禅寺 圓山秀典総務部長:
直接確認が取れていないのですけれども、日本人の男性で30代くらいの方です。拝観されている方が嫌な気持ちになって帰られるのはすごく残念です。

四季折々の風景が楽しめる南禅寺。最近では、絶景が望める「三門」や…。

ノスタルジックな雰囲気が漂う、レンガ造りの橋脚「水路閣」などが、フォトスポットとして若い人にも人気となっている。そんな中で起きたこのトラブルに、寺はホームページだけでなく、境内でも注意を呼び掛けている。

境内での呼びかけ:
カメラのシャッターを押して、お金を要求する事案が発生しております。そのような行為は、南禅寺では許可しておりませんので、ご注意ください。

「人を信用できなくなる」参拝客は不安の声

参拝者:
優しさでやってくれたかと思ったら、お金取られるって。(海外では聞くが)日本でやられるとは思わないですね。

参拝者:
人を信用できなくなる。

参拝者:
ちょっと怖いですね。お金取られる前提で頼んだわけではないので。

南禅寺では「金銭を要求される行為があった場合は、すぐ職員に相談してほしい」としている。

(「イット!」6月20日放送より)