14日、佐賀県の吉野ヶ里遺跡にある、手つかずの謎のエリアで見つかった石の墓の中身が発表された。

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記者:
いま石ぶたがゆっくりと持ち上げられました。墓の内部は土がかなり入り込んでいて、はっきりとはわからない状態です。

5日、佐賀県の吉野ヶ里遺跡にある手つかずの謎のエリアで、見つかった石の墓。

ふたの表面には、カタカナの「キ」のような模様がある。

他にも、死者を封じ込める意味があるとみられる印も見つかった。

約1800年もの間、誰が眠っていたのだろうか。

”邪馬台国時代の有力者の墓”か

ふたが開けられてから1週間あまり。墓の中身がほぼわかり、14日に発表された。それによると…。

人の骨や副葬品は発見されず。しかし、有力な手がかりが見つかったのだ。

墓の中の土をよく見ると、一部が赤くなっている。赤色顔料だ。県によると、赤い顔料は墓の内側全体に塗られていた。

文化課文化財保護活用室・白木原 宜室長:
弥生時代で赤色顔料を用いるのは、高貴・有力者の墓が多い。だれでも真っ赤ではない。

これらを踏まえ、県は14日、「邪馬台国時代の有力者の墓であることが裏付けられた」と発表した。

石の墓が発見された佐賀・吉野ヶ里遺跡の手つかずのエリア
石の墓が発見された佐賀・吉野ヶ里遺跡の手つかずのエリア

謎のエリアの調査はまだ4割が残っており、秋頃から発掘を始める方針だ。

(「イット!」6月15日放送より)