岩手県一関市で、震災遺構の橋の上で大規模な救助訓練が行われた。

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帽子をかぶった人:
それでは想定スタートします。

13日、岩手県一関市で、大規模な救助訓練が行われた。

全国各地の消防士など、約60人が参加した。

こうした訓練が行われていた場所は、折れ曲がるように崩れ落ちた橋の上。

訓練参加者:
誰かいますか?今から助けにいきますので。

橋の下から担架ごと救助者を引き上げる訓練
橋の下から担架ごと救助者を引き上げる訓練

橋の下から、担架ごと救助者を引き上げるなど、訓練は本番さながら。

想定の内容が事前に知らされていないため、参加者たちは臨機応変に対応していく。

広島からの参加者:
広島と岡山は災害が比較的少ないところ。最低限、自分たちがしないといけないことを体験させてもらえるので参加した。

岩手・宮城内陸地震があった場所で訓練

なぜ、こんな廃墟のような場所で、訓練を行っていたのだろうか。

実は、この旧祭畤(まつるべ)大橋は、2008年6月に起きた岩手・宮城内陸地震の震災遺構だったのだ。

岩手・宮城内陸地震では、最大震度6強を観測し、17人が死亡、6人が行方不明になっている。

その地震から、14日で15年が経過。

今回、記憶が風化することのないよう、実際に被災した場所が訓練の会場に選ばれていた。

(「イット!」 6月14日放送より)