政府は異次元の少子化対策の一環として、「選択的週休3日制度」の「普及に取り組む」としている。仕事と育児の両立に取り組む労働者の心身の健康を守るのが目的だ。

3種類の働き方

働く形を大きく変える週休3日制。その働き方は主に3種類ある。

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一つ目は、休みは増えるものの、働く日数が減るため給与も減る形。二つ目は、休みが増えても給与はそのまま維持される形。そして三つ目は、週に4日の勤務で5日分の時間働き、給与は変わらないというものだ。

週休3日制について、就職活動中の学生からはおおむね歓迎の声が聞かれた。

就活生(20代):
自分の趣味とか休みに時間を使いたいと思います。給料減ったらせっかく休みをもらってもやりたいことができなくなる。選択の幅が広がるのは一人一人の働き方に寄り添っているのでいい。

一方、子育て中の親からは賛否の声が上がっている。

30代:
お給料が変わらなければ全然いいと思います。平日休みになったらお出かけとか、週末混んでいるんでそういうことができたらなって。

30代:
週休3日の方が平日家にいてくれる。子育て中としてはありがたい。でも休みが増えたらその分の支出が増えるので、それは困るかなと思います。会社それぞれの部署とかに委ねられて浸透しない気がする。

「週休3日制」実践している会社は…

イット!は、すでに2016年から週休2日と3日のそれぞれを選べる形をとっている会社を取材した。

株式会社LOHASTYLE・木村友貴社長:
(きっかけは)週休3日の方が仕事もプライベートも充実してて、良いライフワークバランスを保ってもらえるんじゃないかと。

週休3日制を選択している女性は、週休2日でもらえる給与よりも休みの多いことが重要だったと話す。

安田奈々さん(24):
時間が増えたことで家にいる時間も増えたのでペットを飼い始めて、自分の時間を作りたかったのは第一なんですけど、かなり休日が休日らしくなったというか、リフレッシュできる時間になったかな。

さらに、週休3日制を選べることで子育て世代の働きやすさを向上していることから、この会社では社員の4割が週休3日制を選択しているという。

(「イット!」6月13日放送より)