岸田首相は6日夜、東京都内で行った会食で、G7広島サミットについて、共同文書や原爆資料館訪問などをめぐる各国との調整が「結構つらかった」と苦労を語った。同席した日枝久フジサンケイグループ代表が明かした。
会食は、東京・千代田区のホテル内の日本料理店で、2人で日本酒を飲みながら約2時間行われた。
日枝氏によると、岸田首相は、5月に行われたG7広島サミットについて、共同声明を発表する際、各国の利害が違う中、努力してまとめたと説明したという。
また、広島サミットでは、核保有国の米英仏を含むG7首脳がそろって平和記念公園内の原爆資料館を訪れたが、岸田首相は「広島の原爆を理解してもらうのが結構つらかった」と話したという。
一方、衆院の解散・総選挙を含めた今後の政治日程について、岸田首相は語らなかったという。