大容量で有名なコストコの商品。今、その商品を再販売しているお店が注目されている。

コストコ再販店に人気商品が700種類

開店前から行列ができるお店は、東京・府中市にある「ストックマート」。

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お客さんのお目当てが、大容量が売りの人気スーパー「コストコ」の商品。

お店の陳列棚には、プルコギやサラダ、大きなティラミスなどの人気商品が並んでいる。

このお店では、人気のものを中心に約700種類のコストコ商品が販売されている。

ストックマート広報 黒田絵美さん:
コンセプトは“コストコのコンビニエンスストア”。コストコの商品を買ってきて、販売をさせていただいている、コストコの再販店になります。

コストコは「コストコホールセール」という卸売業なので、商品を仕入れて販売することができる。

こういった再販店は全国各地に58店舗あり、今注目されている。お客さんはどのような商品を買いに来ているのだろうか?

30代女性:
今日はベーグルをかごに入れました。1個100円ぐらいなのでお手頃。

20代男性:
キムチめっちゃ食べるんですよ。これで2週間くらいもつかなっていうので買いました。

では、なぜコストコではなく再販店で買うのだろうか?

非会員でも買える&大容量の商品を小分けに

お客さんに話を聞くと、「会員証を持っていないので…」「ここなら気軽に買えるし、いいと思います」と話す。

人気の理由1つ目は、「会員ではなくてもコストコ商品を買える」こと。

コストコは大容量の商品を安く買うことができるが、会員制なので別途お金が必要。

しかし、ストックマートでは会員でなくても買うことができる。少し割高だが、誰でも手軽にコストコの商品が手に入れられる。さらに、大容量のコストコ商品に再販店ならではの一工夫した売り方をしていて、「便利」「すごくありがたい」と好評だ。

その魅力を探るべく、店内に定点カメラを設置。お客さんがどのような商品を買うのかウォッチングする。

お客さん:
7個入りだったら、まあまあ。買ってみる?ちょっと試しに。

総菜コーナーで21個入りと7個入りが並ぶ中、お客さんは7個入りを手に取った。さらにパンコーナーでは、36個入りと9個入りがあるが…。

藤本万梨乃アナウンサー:
こちらの女性も9個の小分けの方を買い物かごに入れました。

60代女性:
コストコで買うものは量が多いので、冷蔵庫の中身を確認しないと、冷凍できなかったりすることもあるので。この感じ(少量)だと、いけそうかなっていうので見ちゃいましたね、思わず。

再販店が人気の理由、2つ目は「小分けで買える」こと。

ベーコンやトマト、レタスなどをトルティーヤ生地で巻いた1番の人気商品「ハイローラー」は、コストコでは21個入り1680円で売られているが、再販店では7個入り863円でも販売されている。

他にも、コストコでは12ロール入り3978円と大容量で販売されているペーパータオルが、1ロール443円から購入可能(為替によるコストコのプライス変更に合わせて販売価格に変動あり)。

ロングセラーを誇るコストコのロールパンは、36個入り558円だが、再販店では半分の18個入り423円と、4分の1である9個入り233円でも販売されている(価格変動の可能性と在庫に限りあり)。

ディナーロールを購入したお客さん:
18個入りを買いました。4人家族なんですけど、ちょうどいいと思います。

また、直径約40センチの大きなピザはホール1980円だが、再販店ではハーフサイズ1569円でも販売している(価格変動の可能性と在庫に限りあり)。

さらに、コストコでは同じ味のマフィン6個(2パック~1298円)が1パックに入っているのに対し、再販店では様々な味を楽しめるよう1パックに3種類をミックス(MIX 877円)(価格変動の可能性あり)。

30代女性:
小さければ、ちょっと気になったものを味見で買うこともできるし、それでおいしかったら、大きいやつを買ってみようかなとなる。

小分けの商品は、冷蔵庫を圧迫しない点や試したことがない商品にもチャレンジしやすいなどのメリットがあるということだ。

20%上乗せ価格でも人気 仕入れに密着

では、どのように仕入れているのだろうか?

午前8時半。仕入れの車がコストコへ出発。約3時間後、戻ってきた車には買い物カート約10台分の商品が積まれていた。

それらを荷台に乗せ店内へ運ぶと、小分け作業が始まる。

ハイローラーは21個入りを7個ずつに。

ディナーロール36個入りは、18個と9個に小分け。

作業が終わるとすぐ店頭へ並べられ、商品はお客さんの手に取られる。

仕入れの際にかかる人件費や交通費などを踏まえ、再販点では20%ほど価格を上乗せして販売しているが…。

40代女性:
コストコに比べれば高いけど、普通にその辺のお店で売っている値段からしたら安い。

駅近くで便利 大容量と小分けを使い分け

再販店にはこんな利点もあった。

30代男性:
車を持っていないので、車がなくても来られるのはいいですね。

20代女性:
仕事帰りでも寄れるのがいいのかなと思います。

人気の理由3つ目は、「駅近なので車を使わなくても行ける」こと。

郊外に多く店を構えるコストコに比べ、再販店は駅前に多く、車を使わなくても仕事や学校の帰りなど気軽に立ち寄ることができるという。

番組で調べたところ、全国のコストコ再販店の6割以上が、駅から徒歩20分以内の場所にあった。

40代女性:
1回使ったことがあって、これだったらずっと使うなら大容量。再販店で試しに(買って)使って、よかったらコストコで買うというのもいいかもしれない。

使用頻度が高いものは大容量で購入。

一方、使用頻度が低いものや日持ちしないもの、初めて買うものは小さいサイズで買うなど、みなさん大容量商品と小分け商品を使い分けていた。

コストコの再販店はSNSで情報発信を行っているため、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。

(「めざましテレビ」『ココ調』6月5日放送分より)