廃校となった小学校を活用した障害者支援施設が山形・川西町に整備され、5月29日、開所式が行われた。福祉の充実とともに、空き校舎の活用法としても注目される。

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開所した「希望が丘地域福祉支援センター」は、置賜地区の障害者が通うデイサービス施設で、これまであった川西町下小松の「県総合コロニー希望が丘」から移転した。

新しい施設は、2018年に閉校した旧高山小学校の校舎を、施設を運営する県の社会福祉事業団が町から借り受け、約2億円かけて改修した。

かつての教室は、利用者の作業室としてそのままの形で残す一方、新たに浴室やエレベーターが整備された。

新たな時代に向け“有効活用”の実例を考えていく

29日の式には、県の社会福祉事業団や工事に携わった関係者など約40人が出席し、新しい施設の完成を祝った。

県の社会福祉事業団は、県内各地で福祉施設を運営しているが、空き校舎を活用して施設を整備するのは初めてという。

県社会福祉事業団・田川清実事務局次長:
子どもが少なくなり、高齢者が多くなる。福祉の形が変わっていく時代。いろんな有効活用の事例を考えていく必要がある

これまでの施設よりも町の中心部に近く、通いやすくなることから、今後は町内を中心に、近隣の自治体からの利用も広く呼びかけていくとしている。

(さくらんぼテレビ)

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