2023年、山形県内では交通事故による死者が、2022年の同じ時期と比べて3.5倍に増えている。特に多いのが車同士の正面衝突事故で、5月24日に道路を管理する各関係機関が集まり、県警本部で今後の対策を話し合った。

交通事故の死者数が前年比3.5倍

24日に開かれた対策会議には、県警本部や国土交通省・ネクスコ東日本など、道路を管理する各関係機関が集まった。

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県警の担当者:
今年に入り、正面衝突の事故が多発している。正面衝突は大事故につながりやすい

県警によると、県内で2023年に発生した交通事故による死者は14人で、2022年の同じ時期と比べて3.5倍に増えている。

特に目立つのが、車同士の正面衝突による死亡事故。2023年に入り、最上町の国道47号や鶴岡市の山形道など、幹線道路での正面衝突が3件発生し、合わせて5人が亡くなった。

場所に合った対策を進める

24日の会議では、国交省やネクスコ東日本の担当者から、2023年に正面衝突が起きた現場の道路に、センターポールや路面標示など、正面衝突を防ぐ対策を実施する方針であることが報告された。

国交省などによると、過去に起きた正面衝突事故の対策として、現場にセンターポールを立てた結果、それ以降は事故が1件も起きていないなど、一定の抑止効果が期待できるとしている。

県警本部・交通規制課 清野宜久課長:
国道47号でもセンターポールの設置で、その後は事故発生がないという事例もある。その場所にあった最適な対策を選択して進めていきたい

例年、夏に向けて事故が増えることから、県警はぼんやり運転などへの注意を呼びかけている。

(さくらんぼテレビ)

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