インフルエンザの流行期が例年よりも長引いている。大分県大分市の高校では5月16日、全校生徒の4分の1にあたる約500人の感染が確認された。流行が長期化する要因や注意点について県の感染症対策課に話を聞いた。

高校で約500人の集団感染

大分県大分市の高校で5月16日、約500人のインフルエンザ集団感染が確認された。高校では感染者が増えたため5月15日午後から16日まで臨時休校となった。16日には約2000人いる全校生徒のうち4分の1ほどにあたる497人が感染していたという。重症化した生徒はいない。高校では5月9日に全校生徒が参加する体育祭を開催したということだ。

この記事の画像(4枚)

例年よりも長引く流行期

医師でもある大分県の感染症対策課・池辺淑子課長よると、インフルエンザの流行は例年3月から4月の上旬には落ち着くことが多いということだが、ことし大分県内では流行期が長引いている。流行が長期化する要因の一つとして、冬場の流行期に想定よりも感染が広がらず、集団免疫が定着しなかった可能性も指摘する。

大分県感染症対策課 医師 池辺淑子課長:
今季は特別というか、特徴的な流行期が長く続いている。免疫そのものがまだ定着していないか、まだかかっていない方がいることで流行が長期化するということは十分に考えられる。

学校以外での感染拡大にも警戒

大分県感染症対策課 医師 池辺淑子課長:
15歳から19歳が(報告数の)半分以上を占めているというような報告が上がってきている。なので、やはり一定の年齢の集団に感染が拡大している。

活動が活発な世代で流行しているため、今後、学校だけでなく塾や習い事などによって地域で感染が拡大することにも警戒している。

県では「インフルエンザは発熱の前に喉の痛みが出たり倦怠感があることが多いので、少しでも体調の変化があったら学校や仕事を躊躇(ちゅうちょ)なく休んでもらいたい」と呼び掛けている。

(テレビ大分)

テレビ大分
テレビ大分

大分の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。