5月といえば運動会の季節。新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされていたが、福井市内では2023年、4年ぶりに地区の運動会が復活した。地域の交流が再び始まった一方、「子供の顔が分からない…」といった課題も浮かび上がってきた。

久々の運動会で交流深める

5月14日、小雨交じりの中、福井市中心部の旭地区で4年ぶりの運動会が開かれた。地域の住民約600人が5つのグループに分かれて参加。

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旭スポーツ振興会の三反崎康子会長は「みんなのための大会、大いに楽しんでほしい」と呼びかけた。

行動規制が撤廃され、子供たちはマスクを付けず元気いっぱい体を動かした。ただ、感染症対策は継続となった。

三反崎康子会長:
開催時間を2時間短縮した。学校側からの要望で、子供を早く家に帰したいという思いがある。人がいっぱい集まるから

久々の運動会ということもあり、子供だけでなく、大人も一生懸命競技に臨んだ。リレーや綱引きでは、全員で協力して高得点を目指した。声援も可能で、マスクを付けず大きな声を出した。

保護者:
うちの子は4年生なんですけど、1年生から運動会はなかった。初めて参加する会なので前日から楽しみにしていました。交流もなかったので、あらためて町内の人と顔を合わせられて良かった

結びつきを強めるきっかけに

ただ、実際始めてみると順調に事が運ばない。

「3年間ブランクがあると、モノも人もみんな変わっている」と三反崎会長。
運営側のテントでは、用意したお菓子を参加者に配るのに一苦労していた。

運営側:
親と子供の顔が分からない。新しいお子さんがいるので苦労します

コロナ禍で希薄になった近所づき合い。運動会の復活が、住民同士の結びつきを強めるきっかけになってほしいと期待する住民も多い。

参加者:
少子化と言われているが、運動会みるとなんだか嬉しい。子供が元気なのがなにより。準備するのは大変だが、こういうのは必要

福井市には41地区に分けられるが、全体の7割余りにあたる30地区で運動会が開かれる予定だ。

(福井テレビ)

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