5月に入り、動物たちの出産ラッシュを迎えている動物園。
想像よりも“ナナメ上”に変化を遂げたものに注目する「ナナメ上調査団」は、今回、そんな動物園に大注目。
「変わったふれあい体験ができる動物園」に「来園者を困惑させる動物がいる動物園」、「鑑賞場所がナナメ上の動物園」、そして「動物が見つからない動物園」まで、意外な進化を遂げた動物園を紹介する。
まずは、一風変わったふれあい体験ができる動物園から。
変わったふれあい体験ができる動物園
2023年で開園70周年を迎えた、岡山市の池田動物園。
園内のいたるところにあるQRコードを読み取ると、変わったふれあい体験が可能だという。

カメラをQRコードに向けると、スマホの中にリアルなゾウが出現。
スマホに映し出されたリアルな動物たちと、写真を撮ることができるというのだ。

呼び出せるのは、ゾウの他に、キリン、ホワイトタイガーの3種類。
普通だったら絶対撮れないようなシュエーションで“映え写真”を撮り、楽しむことができる。

動物とのふれあいは、動物園ならではのお楽しみ。
しかし、中には来園者を困惑させてしまう動物もあった。
来園者を困惑させる動物がいる動物園
島根・松江市にある「松江フォーゲルパーク」は、約90種、400羽の鳥たちとふれあうことができる、鳥がメインのテーマパークだ。

そんな中、長いくちばしと朱色の体が特徴の「ショウジョウトキ」の“自由すぎる行動”が、来園者を困惑させているという。

箱の上に乗り、くつろぐ様子のショウジョウトキ。
実はこの箱は、購入した客がこの箱からエサを取り出し、トキにあげるために設置されたもの。
ところがこのトキは、箱の中に自分のエサがあることを知り、図々しくもそこに居座ってしまった。

そのため、お客さんがお金を入れてエサを買っても、フタの上に座り込んでいてエサが取れない状況になってしまっている。
エサを見つけると、ついつい横取りしちゃう事もある、ちょっぴり食いしん坊な性格のショウジョウトキ。
エサをもらえるはずが、居座っちゃったため、もらえない。
ちょっと本末転倒なトキなのだった。
続いては、珍しい場所から動物を鑑賞できる“動物園”をご紹介。
鑑賞場所がナナメ上な“動物園”
京都市内にある創業120年の老舗銭湯、松葉湯(まつばゆ)。

ここは銭湯なのだが、中に入ってみると、なんと十数羽のインコが!

一体、どうしてこんなところにインコがいるのだろうか?
松葉湯3代目の松井宗六さんは、こうなるとは予期していなかったと笑う。
「3匹のインコを遊ばせてあげるために、今の観葉植物が置いてあるところに放してあげたら戻ってこなかった、というのがそもそもの発端です。緑がいっぱいで森みたいなところに放してしまったので、嬉しかったんだと思います」

さらにここには、インコだけでなく大きなリクガメもいる。
鑑賞スタイルは、なんとお風呂に入りながら!

一カ所で温泉と動物が同時に楽しめる珍しいスポット。是非、温泉につかりながら動物鑑賞を楽しんでみてはいかかだろうか。
最後にご紹介するのは、「動物を見ることができない動物園」。
動物を見ることができない動物園
静岡・河津町にある日本最大の爬虫(はちゅう)類の動物園「体感型動物園iZoo(イズー)」。

約400種、2,000匹以上の爬虫類たちがいるこの動物園の特徴は、「動物第一」。
爬虫類たちが生息している環境により近づけるため、展示場の中の植物や気温・湿度も管理して展示している。
しかし、「爬虫類が過ごしやすい環境」に近づけるほど「爬虫類は見つけづらくなる」そうで、飼育員さんですら「見つけるのがすごく難しい」と言う。
一体、どれくらい見つけづらいのか?

ここに「チュウゴクワニトカゲ」がいるというのだが…、調査員が探してみるも、どこにいるか全然分からない。

飼育員さんに促され、目をこらし、よ~く見てみると…、ようやく発見できた。
見つけるコツを飼育員さんに聞いてみると、「特になく、運が大事!」という答えが帰ってきた。
そんな“運”がないと動物が見つけられないiZooだが、「前回は見られなかった種類が今回は見られた」など、来園する度に楽しむことができる。
たくさんのナナメ上に進化した動物園。みなさんも訪れてみてはいかかだろうか。
(ノンストップ!『ナナメ上調査団』より 2023年5月16日放送)